逆光線(コラム)いつも月夜に米の飯

いつも月夜に米の飯

苦労がなく気楽な生活を意味することわざ「いつも月夜に米の飯」。実際には気楽な生活を送るのは難しいという意味でも使われる。急な気温の低下もあり、多彩になった鍋スープを活用し、安めの食材を見繕っては鍋料理にする機会が増えてきたが、〆の雑炊は米びつと相談しながら頻度を減らしている。

▼農林水産省がまとめたコメの流通状況では、平均価格は7月下旬から上昇し始めたが、販売数量が減少したことで9月上旬から若干価格が落ち、10月第2週は4205円。前週比1.5%減だが、前年比では22.7%増。高止まりの感覚は否めない。

▼一方、25年10月期の輸入小麦の政府売渡価格、5銘柄の平均は6万1010円/t。急騰で緩和措置があった22年4月期(7万6750円/t)から下がり続けており、パンに代替する家庭が増えるとみられる。

▼イタリアには「歯のある者にはパンがなく、パンのある者には歯がない」ということわざがある。「おこめ券」でもなんでも対策の方法はともかく、タイミングを失すればコメ離れはますます進む。

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