オタフクソース マレーシア工場を新設移転 ハラール製品の拡大へ

オタフクソースはマレーシアの現地法人、オタフクソースマレーシアが新社屋と工場を移転新設したと発表した。

ハラール認証を受けた工場として7月1日、ヌグリ・スンビラン州に稼働。ソースやたれ、酢などを製造する。工場用地は9066㎡で、年間6000㎘の生産能力を持つ。

オタフクソースはお好み焼などの普及を目指し、ハラール対応の調味料を製造販売する現地法人を2016年に設立。翌年、16品目でマレーシアのハラール認証を取得した。商品の9割が業務用で、日本食レストランを中心に粉もののほか、寿司やラーメンなどの業態へ向け商品を提供。製造品目は100アイテムを超える。

売上の8割はマレーシア国内だが、インドネシアや英国、日本にもハラール調味料を輸出する。同社は「展示会やECサイトの販売を通じ、中東やヨーロッパへの展開にも注力する」としている。

オタフクグループは28年度までに、海外の売上高を100億円に引き上げる中計を示す。現在、米国(ロサンゼルス)、中国(青島)に工場を持つが、ハラール専用のマレーシア工場はムスリム圏の市場を拡大する上で重要な位置付けとなる。