チーズ肥料で野菜を育てよう 家庭でも取り組める脱炭素 六甲バターが夏休みイベント

六甲バターは7月30日、チーズ廃棄物から作った肥料を使った小学生向けSDGsイベント「夏休みはチーズ肥料で野菜を育てようQBBこどもワークショップ」を、神戸市西区の同社神戸工場で午前と午後の2回開催した。参加費は小学生1人1000円だが、いずれも定員20人の小学生とその保護者などが参加した。

イベントの趣旨はSDGs。チーズ廃棄物を再利用した「チーズ肥料」でも野菜が育つことなどを学ぶことで、「環境へ興味関心を持つきっかけ」や、「家庭でも取り組める脱炭素(SDGs)の取組みのヒント」の提供を通して、「当社の再循環の取り組みをより多くの方に知っていただきたい」(同社)思いで開催した。

最初の座学では、チーズの廃棄量や栄養などについて学び、チーズはカルシウム、たんぱく質、脂肪、ビタミンなど「栄養たっぷり」なことを伝えるとともに、その栄養あるチーズの廃棄量は同社で年間約840トンあり「もったいない」こと、廃棄の燃焼時に「環境に悪いガス(CO2)が出てしまう」ことを伝えた。

この「もったいないを減らす」ための環境負荷低減の取り組みの一つとして「栄養あるチーズは植物にも栄養になる」として、チーズ肥料の取り組みを伝えた。

続いて工場内でチーズ製造工程の溶融、充填、冷却、包装など一連の流れを見学し、その後はチーズ肥料を使用したトマトの苗植えを行った。苗は自宅に持ち帰り夏休みの自由研究などに活用できる。

また、同社の環境の取り組みとして、チーズ肥料の他、太陽光発電など自然エネルギーの積極的な活用についても紹介した。