暑い夏大歓迎の飲料業界。たが連日の異常な暑さは“過ぎたるはなお及ばざるがごとし”。気象庁によると7月の月平均気温は1946年の統計開始以降、7月として1位の高温となった。
7月30日、全国清涼飲料連合会(全清飲)が開催したサマーパーティーでは、暑さへの期待と熱中症対策を促す声が入り混じった。
冒頭挨拶した全清飲の本庄大介会長は「いよいよ夏本番を迎え、清涼飲料業界にとって需要期であるとともに、熱中症対策も重要となる。全清飲では、環境省の皆様と連携しホームページなどで啓発を進めている」と述べる。
来賓挨拶した農林水産省の大臣官房総括審議官の河南健氏も、熱中症対策について「今年も連日、まさに猛暑という言葉がぴったりの日が続いている。命の危険もある熱中症には、水分補給が対策の要となる。今年の夏、皆さんが健康に過ごせるよう清涼飲料の提供に各段のご尽力をいただければありがたい」と呼びかける。

熱中症対策を促す一方で、命に関わる危険な暑さではなく、ほどよい暑さで飲料の販売に弾みをつけたい期待もにじむ。
乾杯の発声を行った小野真紀子副会長は「今年は全国で昨年より早く梅雨明けし、毎日最高気温更新のニュースがテレビや新聞で報じられている。この暑さが私たちの努力の成果をより多くの生活者の方、消費者の方に届ける追い風となり、また業界全体をさらに勢いづけてくれると心より願っている」と述べる。
“適正猛暑”を祈願するのは、中締めの挨拶をした仲原孝志副会長。「下半期に向けて、長めの“適正猛暑”を祈念し業界の勢いをつけていきたい」と締めくくる。
なお、この日、ロシア・カムチャッカ半島沖では巨大地震が発生。津波警報が発令され、会場では沿岸地域の無事を祈願する声や各方面で避難対応などに取り組まれている従事者への感謝の声も聞かれた。
会場には関係省庁の来賓のほか会員・賛助会員ら約600人が参加した。

