六甲バター 「QBBこれもいいキッチン」 店名「も」に未来への思い込める 植物性メニュー約50品販売

店舗外観「キッチンカーやマルシェの雰囲気にこだわった「QBBこれもいいキッチン」
店舗外観「キッチンカーやマルシェの雰囲気にこだわった「QBBこれもいいキッチン」

チーズのQBBブランドを展開する六甲バターが未来の食に向けて大阪・関西万博で提案するのがオール植物性メニューだ。使用するチーズ代替植物性食品(植物性チーズ)を始め、カツサンド、串カツ、カレー、さらにパフェ、シェイク、ドーナツなど、すべて動物性素材を一切使用していない。同社が提案するビーガンメニューはあくまで未来の食の「選択肢の一つ」だ。販売する会場内レストラン名は「QBBこれもいいキッチン」で、店名の「も」に、さまざまな食の考えを尊重し合う未来への思いを込めた。「これもいい」について中尾真範事業開発部長は「『もったいない』の次の日本発の価値観にしたい」とし、万博以降も植物性素材が当たり前のように選択される社会を見据える。

「QBBこれもいいキッチン」のコンセプトは「グリーンピクニック」。外観はキッチンカーやマルシェの雰囲気で、屋外で食べる気持ち良さを感じさせ、「楽しそう」「おいしそう」にこだわった。植物性食品を食べてもらうには、「植物性の意義や機能性が先ではなく、まずは楽しい、おいしいと感じていただけるかが重要」(中尾氏)との考えからだ。

店名の「も」に込めた思いには、過去の常識にこだわらず新しい素材も柔軟に取り入れよう、他者の食の志向にも寛容になろう という多様性や追加の考えがある。

今回のメニューで使用する植物性原料は、主力のチーズは、「Q・B・B PLANT MADE」ブランドの「Pシュレッド」、25年春新発売の「Pシュレッドのびーるタイプ」と、今春から新たに業務用向けで発売する植物性クリームチーズを合わせた3品で、飲料は同社が輸入代理販売するオーツミルク「OATSIDE(オーツサイド)」を使用する。

また、串カツの代替食材のおからこんにゃく、蒲焼のつくねいもの他、植物性のたまご、アーモンドパウダーを使用ドーナツなど、幅広く採用している。

「ミルチーパフェ4品。ミルキーなシェイク&ヘルシードーナツのチーズテイストパフェ」
「ミルチーパフェ4品。ミルキーなシェイク&ヘルシードーナツのチーズテイストパフェ」

メニューは、フード11品、ドリンク28品(オリジナル16品、ソフト8品、アルコール4品)、スイーツ9品(パフェ4品、ドーナツ4品、レアチーズケーキ1品)と多様性に富み、フードメニューは京都の「祇園さゝ木」の佐々木浩シェフが監修した。

主なメニューは、サンドでは、ジューシーな太茄子のフライと特製ボロネーゼが相性抜群の「これもナスボロネーゼ」(単品990円)やおからこんにゃくの厚切りカツ「これもスパイシーカツ」(同)などをそろえ、お得なセットはフライドポテトを加え、さらにドリンクかレアチーズケーキから1品選び1690円。

その他の食は、「大阪新名物?!これも串カツ」はひと串12センチの食べ応えがあり、とろけるヴィーガンチーズとこんにゃくミートのヘルシー串カツ。「これも蒲焼とろろ丼」(単品1200円)は、甘辛ダレに漬け焼きしたつくね芋に、えのき出汁のとろろを添えたうな丼の代替メニューに位置付ける。

飲料・デザートは、新感覚のチーズフレーバーラテ「ミルクチー」は6品、ミルキーなチーズテイストシェイク「ミルチーシェイク」はオーツミルクとヴィーガンチーズホイップで仕上げた爽やかなヴィーガンチーズシェイクで4品を揃え、ドーナツはグルテンフリーの揚げないドーナツでメニュー名は「ドーナチー」。ミルチーシェイクにドーナチーを加えた「ミルチーパフェ」(各1300円)は宇治抹茶、ストロベリー、カフェモカ、ピニャコラーダの4品を揃える。

また、同社の業務用植物性クリームチーズを使用した「これもレアチーズケーキ」は、「これもいいキッチン」で450円で販売すると共に、SDGsの考えを取り入れたおみやげ用としても販売する。

【おみやげ用商品】これもレアチーズケーキ みらいのおみやげをイメージ

「おみやげ用「これもレアチーズケーキ」を持つ中尾真範部長
「おみやげ用「これもレアチーズケーキ」を持つ中尾真範部長

「これもレアチーズケーキ」は、店舗で提供される他、みらいのおみやげとして持ち帰り用としても販売する。価格は750円。

コンセプトは「おいしい」「カワイイ」「やさしい」「カンタン」。地球にも人にも「やさしい」みらいのおみやげをイメージした。商品は植物性で「おいしい」爽やかなコクのヴィーガンクリームチーズケーキ2個入りで、化粧箱はリサイクル回収率が95%以上と高い段ボール製パッケージを採用し、広げたら簡単に1枚の段ボールになるので、リサイクルに「カンタン」に出しやすい。また、化粧箱に、グリーンの彩色を施すことで、素朴で「カワイイ」デザインとしている。

(本紙 4月11日掲載分)