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飲料系酒類西田酒造店「田酒」 「うちの酒が絶対おいしい」西田代表 「SAKE COMPETITION」新設部門で1位

西田酒造店「田酒」 「うちの酒が絶対おいしい」西田代表 「SAKE COMPETITION」新設部門で1位

世界一おいしい市販の日本酒を決める「SAKE COMPETITION 2025(サケコンペティション)」の表彰式が6月10日に開催され、総出品数1000点以上(参加350蔵超)の中から純米酒部門、純米大吟醸部門などの受賞酒が決まった。今年も全国の有力蔵がしのぎを削った中、「磯自慢」(静岡・磯自慢酒造)や「田酒」(青森・西田酒造店)など長く愛される王道の人気銘柄が数多くランクイン、貫録を見せつけた。

「酒造りは永遠に未完成」

2012年に始まった大会の中で、青森の「田酒」は意外にも初出品となる。新設の「モダンナチュラル部門」で「田酒 純米大吟醸 山廃」が1位、「Super Premium部門」で「田酒 純米大吟醸 PREMIUM」が2位に入った。

出品の背景について、西田酒造店の西田司代表取締役は「公正に審査していただければ当社のお酒は絶対においしいし、評価されるはずだと自信を持って臨んだ」と話す。

実は大会が始まった当初、実行委員会や審査員に酒販店が入っていることから公平性に疑いを持っていたという。

「長谷川浩一実行委員長(はせがわ酒店代表)も改めておっしゃっていたが、これまでの大会結果を見ても本当に公正な審査をしていることがよく分かった」とした上で、「『田酒』は昨年50周年を迎えたが、酒造りは永遠に未完成でゴールはない。われわれは昨年より今年、今年より来年と常に品質を進化させてきた。今回、当社の市販酒が皆さんにおいしいと認めていただき、非常にうれしく思う」と語った。

海外出品酒部門は、獺祭がアメリカで醸造する「DASSAI BLUE Type23」が2連覇。桜井一宏社長は「日本の獺祭に比べるとまだまだ」としながらも、「地元山口の軟水と違って米国の蔵は硬水なので味づくりが難しい。環境が違う中でもおいしさを追求できた」などと話した。

  ◇  ◇

主な部門別の受賞酒は以下の通り。▽純米酒部門1位「磯自慢 雄町 特別純米53」(静岡)▽純米吟醸部門1位「寒紅梅 純米吟醸 山田錦50%」(三重)▽純米大吟醸部門1位「盛升 純米大吟醸」(神奈川)▽Super Premium部門1位「極聖 純米大吟醸 天下至聖」(岡山)▽海外出品酒部門1位「DASSAI BLUE Type23」(米国)▽モダンナチュラル部門1位「田酒 純米大吟醸 山廃」(青森)。

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