16.1 C
Tokyo
14.3 C
Osaka
2025 / 12 / 08 月曜日
ログイン
English
加工食品油脂日清オイリオ 海外子会社ISFがタイに合弁設立 パーム油のアジア戦略加速

日清オイリオ 海外子会社ISFがタイに合弁設立 パーム油のアジア戦略加速

日清オイリオグループは、トレーサブルで高機能なパーム油製品のバリューチェーンを強化する。

このほどマレーシアの子会社ISFがタイ国のパーム油関連企業Petchsrivichai Enterprise Public Company Ltd.(PCE社)と合弁で、タイ・バンコクに販売会社を設立する。成長が続く東南アジア市場でのパーム油製品の販売拡大とプレゼンス向上を目指す。

新設した合弁会社はNitthai Specialty Oil & Fats CO., Ltd.(ニッタイ スペシャリティ オイルアンドファッツ株式会社)。ISF社が40%を出資する。7月に会社設立、営業開始は10月を予定している。

タイは世界第三位のパーム油生産国であるとともに、食品関連市場の裾野が広く、進出する日系食品企業も多く、パーム油産業にとって有望な市場に成長している。

日清オイリオでは、今年度からスタートした新中期経営計画「Value Upx」において、チョコレート油脂をはじめ、トレーサブルで高機能なパーム油製品のバリューチェーン創出と拡大を掲げている。

今回の合弁設立により、ISFグループが有するパーム油加工技術と、合弁パートナーのPCE社が持つ強力なパーム油サプライチェーン資産を有効活用することで、パーム油製品におけるタイでの原料調達力と販売力を強化し、ISFのアジア市場戦略を強力に推進する。

関連記事

インタビュー特集

日清オイリオ久野社長 価格改定の早期完遂目指す 家庭用、中長期視点で強化

日清オイリオグループの久野貴久社長は、喫緊の課題として価格改定の早期完遂と、ホームユース(家庭用油)の販売強化に取り組む方針を示した。

J-オイルミルズ春山社長 次元の異なるコスト環境 油脂、価格引き上げ急ぐ

J-オイルミルズの春山裕一郎社長執行役員CEOは、油脂のコスト環境が悪化する中で、「価格改定の浸透を急ぐ」方針をあらためて強調した。

新潟・葵酒造、2年目は自社栽培米で仕込む 「Domaine Aoi」始動 「日本酒になじみがない方にも」青木代表

「飲むことで幸せを感じられるような日本酒を提供していきたい」と話すのは葵酒造(新潟県長岡市)の青木里沙代表取締役。昨年冬、JR長岡駅からほど近い場所に位置する創業160年超の旧高橋酒造から事業を引き継ぎいだ。

カゴメ次期社長 奥谷晴信氏 国内、新たな成長軸を模索 国際、M&Aも視野に成長を

カゴメの次期社長(2026年1月1日付)に内定した奥谷晴信現取締役常務執行役員(一部既報)。アジア事業カンパニーやグローバルコンシューマー事業部、国際事業本部などキャリアの多くを国際事業に携わってきたが、21年以降は国内事業でも手腕を発揮。

ウーケ 花畑佳史社長 パックごはん、第4工場が来春本格稼働 国内外に新規拡大増やす

利便性と品質向上により、年々市場を拡大するパックごはん。最近はコメ価格高騰の影響や防災食への利用増加が相まって、需要はさらに伸びている。