9.4 C
Tokyo
5.8 C
Osaka
2026 / 03 / 01 日曜日
ログイン
English
加工食品冷凍食品味の素冷凍食品 資源循環スキームを構築 環境負荷の低減を目指す
KNOWLEDGE WORK 20260303

味の素冷凍食品 資源循環スキームを構築 環境負荷の低減を目指す

味の素冷凍食品は5月20日、えびの市文化センター(宮崎県えびの市)で資源循環スキームに関する発表会を開催。「AJINOMOTOギョーザ」の焼き体験や採れたてのキャベツの試食、圃場見学を併せて実施した。

同社ではサステナブルな社会実現に向けて製造過程から出た廃棄物を飼料化、肥料化する再利用に取り組んでおり、国内6工場において2021年から4年連続で資源化率100%を達成。

今回構築した資源循環スキームは味の素冷凍食品九州工場(佐賀県)の製造過程で発生したキャベツの芯などの動植物性残渣をレクスト(えびの市)が養豚用の飼料として活用。養豚から排泄される豚ぷんで臭いの少ない良質な堆肥を製造する。同堆肥を昨年度からサンロード出荷組合(宮崎県国富町)、今年から立久井農園(えびの市)に供給を拡大し、それぞれ収穫したキャベツ7%(立久井農園)とニラ5%(サンロード出荷組合)を今月から「ギョーザ」の原材料として調達する。

伏見和孝取締役常務執行役員コーポレート本部長は「当社4つの独自価値を伝える取り組みとして『環境への配慮』では当社国内工場の製造過程で排出される食品残渣の資源化に力を入れている。今回は九州工場の食品残渣を飼料や肥料として農作物栽培にご活用いただき、採れたキャベツやニラを同工場で使わせていただくという資源循環スキームを実現できたことを大変うれしく思う」とコメント。

資源循環の仕組み
資源循環の仕組み

高橋政光原材料部長は「国内産原材料の安定調達や高騰を続ける飼料・肥料のコスト削減につなげるべく、地域間での協業関係を構築する必要がある。そこでこれまで当社社員が生産地に直接訪問して消費者に生産者の顔やこだわり、栽培状況などを当社ホームページで紹介して生産者とのつながりをつくってきた。環境負荷の低減を目指している当社の持つビジョンに強くご賛同をいただいた企業や生産者と連携する形で九州の地で資源循環スキームを構築することができた」と説明。

味の素冷凍食品では今回の九州でのスキーム構築を横展開していくべく、同スキームに賛同する生産者を募り増やしていく。来年までにギョーザの製造工場である関東工場、中部工場、四国工場、2030年位までをめどにザ★チャーハン等の米飯を作る千葉工場や洋食亭ハンバーグ等を作る埼玉工場にもエリア拡大をしていきたい意向だ。

関連記事

インタビュー特集

Mizkan フルーティス刷新(後編) 「新・果実体験」を提供 リフレッシュしたい時に

Mizkan(以下ミツカン)は今春、食酢飲料「フルーティス」ブランドをリニューアルした。家庭用では業務用で人気の「シャインマスカット」「あまおう」「白桃」を、家庭用・業務用の双方で「ざくろ」を新発売した。

Mizkanフルーティス刷新(前編) 果実のおいしさが主役の新製法 マーケティング本部 田中菜々美氏に聞く

Mizkan(以下ミツカン)は今春、食酢飲料「フルーティス」ブランドをリニューアルした。

学生が育てるアーモンドの木 明日の社会へ価値循環 デルタインターナショナル×キャンポスブラザーズ

アーモンドの世界的産地である米カリフォルニア州でも、トップクラスの供給量を誇るキャンポスブラザーズ社。日本の販売総代理店を務めるデルタインターナショナルでは、学生の手でアーモンドの木を育てて商品化することを目指す玉川大学の...

原点は休憩中に見上げたキウイ 全国で食材発掘、生産者と企業つなぐ サッポロビールの地域創生事業

 明治9年(1876年)、北海道で新たな産業を興すべく設立された「開拓使麦酒醸造所」をルーツとするサッポロビール。創業150周年を迎える今も、その“開拓”の精神は息づく。ビール会社としての枠にとらわれない発想力を武器に、事業領域拡張の最前線で奮闘する人物に迫った。一次産業を担う各地の生産者と企業のバイヤーをつなぎ、農林水産物の需要創出をサポートするサッポロビールの地域創生事業。その原点は、外食企業のコンサルティングを手がける部署で九州の拠点に配属されていた、一人の担当者のひらめきだった。

カキ養殖の展望を聞く〈前編〉 “殻付き”市場拡大 環境変化と効率化に対応 シーパジャパン・吉本剛宏社長

瀬戸内海で養殖カキが甚大な被害を受け、生鮮市場だけでなく加工メーカーや流通にも影響が及んでいる。こうした中、従来の養殖方法とは異なるシングルシード養殖法が注目されている。