米菓メーカーのぼんちは、昨秋の値上げ後も売れ行き好調な「うに黄金揚煎」の勢いを加速させるべく、3月31日に姉妹品として「ほたて旨味揚煎」を新発売する。
コメの価格高騰やフライ油などのコストアップを受け、同社は昨年8月と9月に主要商品を価格改定。「うに黄金揚煎」もその一つで、出荷価格を7%程度アップすると同時に、値上げによる消費者の買い控えを回避するためにリニューアルを施したところ、このリニューアルが奏功した。
取材に応じた遠藤純民社長は「うにたれのグレードを上げて生地によりしみ込むようにするなどして刷新したところ、8-12月累計で30%程度伸長した」と語る。
金色を基調としたパッケージで高級感を演出したこともプラスに作用したとみている。
同商品で得られた手応えを来期(3月期)の商品展開にも生かしていく。
「2年連続でコメの価格が上がるというのは過去になかったことで異常な年。コストアップが一層厳しくなり、来期も価格改定を考えていく。ただし、売価次第で売れる商品と売れない商品があるため、単純な棒上げではなく『うに黄金揚煎』のように付加価値を高めて値上げしていくことがポイントだと考えている」との考えを示す。
新商品の「ほたて旨味揚煎」は、銀色のパッケージで高級感を演出。
中身は、すごくシンプルなほたて塩で味付けし、生地にほたて貝ひもを練り込み、ほたての旨みを凝縮したホタテエキスパウダーで味付けすることで、ほたてのあっさりとした旨みとコクを表現した。
「金と銀の2品のパッケージで売場を賑わしていきたい」と意欲をのぞかせる。
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