11.9 C
Tokyo
9.9 C
Osaka
2025 / 11 / 04 火曜日
English
加工食品乳製品・アイスクリーム森永乳業 乳製品をグローバルに発信 訪日客向け企画で嗜好調査
〈持続可能性追求するアイルランドの食料生産〉シーフード編①大西洋の自然が育む恵み 海洋資源の保護に重点

森永乳業 乳製品をグローバルに発信 訪日客向け企画で嗜好調査

森永乳業は、訪日外国人客向けにアイスや飲料、乳製品の提案を強化している。店頭施策やイベントを通して国ごとに有効な訴求方法を分析し、グローバルでの認知向上と販売強化につなげる考え。

3月10~14日まで、浅草六区通りで訪日外国人向けの体験型イベントを開催した。「ピノ」「パルム」「マウントレーニア」「北海道プレミアム 美瑛牛乳」の各ブースでは試食体験のほか、搾乳模擬体験、フォトスポット、フレーバー投票などを充実させた。

林正義営業本部マーケティングコミュニケーション部長は「初のインバウンド向けイベントで、ブースはすべて外国語表記にした。広く海外の方に体験してもらい、気軽にどこでも購入できることを伝えたい」と意欲。現地の情報に触れることで国ごとに適した訴求方法を分析し、同社乳製品の認知拡大と訪日した際の購入につなげる狙いも説明した。

インバウンドを意識した売場(ドン・キホーテ浅草店)
インバウンドを意識した売場(ドン・キホーテ浅草店)

当日は各ブースで体験企画を行った。「パルム」は、試食後に食感を各国の言葉で翻訳しコメントしてもらう企画も実施。「ピノ」は1箱6粒入りで箱をぺりぺりと開けてピックで刺して食べる体験が海外では珍しいことから、喫食体験とフォトブースで独自の楽しさを伝えた。

「マウントレーニア」は、飲み比べと投票企画を実施。「ベトナムとタイが甘いコーヒーを好むのに対して日本や香港はすっきりとした味わいが好まれるなど、コーヒーの嗜好は国ごとに異なる」とし、投票結果も海外展開のヒントにする。

インバウンドを意識した売場づくりも手応えを得ている。ドン・キホーテ浅草店と渋谷本店では、通常の展開とは異なるエンド売場にアイスやチルド飲料を展開。サイネージや外国語表記のPOPで訴求した結果、設置前と比較して「ピノ」は10倍以上、全体でも5倍程度伸長した。

関連記事

インタビュー特集

カゴメ次期社長 奥谷晴信氏 国内、新たな成長軸を模索 国際、M&Aも視野に成長を

カゴメの次期社長(2026年1月1日付)に内定した奥谷晴信現取締役常務執行役員(一部既報)。アジア事業カンパニーやグローバルコンシューマー事業部、国際事業本部などキャリアの多くを国際事業に携わってきたが、21年以降は国内事業でも手腕を発揮。

ウーケ 花畑佳史社長 パックごはん、第4工場が来春本格稼働 国内外に新規拡大増やす

利便性と品質向上により、年々市場を拡大するパックごはん。最近はコメ価格高騰の影響や防災食への利用増加が相まって、需要はさらに伸びている。

明星食品 新提案「麺の明星 主食麺宣言!」 4つの軸の袋麺アレンジで食事性アップ

明星食品は、こだわりの麺技術で開発した商品ラインアップを全面に押し出し、新たに「麺の明星 主食麺宣言!」と銘打ったプロモーションを大々的に展開している。

イチビキ 中村拓也社長 豆みそ・たまりNo.1の矜持を 人口減睨み業務用・海外強化

安永元年(1772年)創業の醸造・食品メーカー、イチビキ。今年6月20日付で同社社長に就いた中村拓也氏は、98年入社。

「大豆ミート」対談 マルコメ・日本製鋼所 次世代型食品へ課題と提言

健康志向が高まり、プラントベースフード(PBF)にも関心が集まる中、2023年9月に大豆ミートメーカー5社が発起人となり、「日本大豆ミート協会」が設立された。

〈持続可能性追求するアイルランドの食料生産〉シーフード編①大西洋の自然が育む恵み 海洋資源の保護に重点

〈持続可能性追求するアイルランドの食料生産〉シーフード編①大西洋の自然が育む恵み 海洋資源の保護に重点