日本豆乳協会 保育園児対象に食育教室 調整、無調整の飲み比べも

日本豆乳協会は、2024年度より保育園での豆乳食育移動教室を行っており、19日には神奈川県川崎市の「にじいろ保育園犬蔵」で5、6才児11名を対象に「はたけのおにく だいずからつくられる とうにゅうのおはなし」と題し、豆乳は大豆からできていること、豆乳には栄養がたくさん含まれていること、バランスよく栄養を摂ることが大事なことなどを説明した。

紙芝居形式で進められた移動教室。最初は透明容器に入った大豆を園児に見せ、「食べたことがある人」との質問にはほぼ全員が「ある~」と元気に返事。節分や豆まきで知ったとし、「大豆はお豆の仲間だが、畑のお肉とも呼ばれている。お肉には体をつくる栄養がたくさん入っているが、大豆にもお肉に似た栄養がたくさん入っているので、畑のお肉と呼ばれています」と説明。

続いて「豆乳を知っていますか」に質問では、8名が知っていると答え、牛乳の味がしたなどの感想も。大豆をコトコト煮て布で包んで搾り、搾って出た汁が豆乳、残ったカスがオカラ、豆乳にニガリを混ぜて固めたのがお豆腐、お豆腐を厚めに切って揚げたのが厚揚げ、豆乳を温め表面の膜をすくったのが湯葉ですと大豆の仲間を説明し、うなずく園児も多かった。

「調整豆乳」「無調整豆乳」の飲み比べ)
「調整豆乳」「無調整豆乳」の飲み比べ)

豆乳の栄養について、お腹の調子を整える、お肌がすべすべになる、骨を丈夫にする、血液をサラサラになる、頭の働きをよくするなど、様々な効果が期待できる飲み物と解説。水と大豆でつくった「無調整豆乳」と、水と大豆に油や砂糖を加えて飲みやすくした「調整豆乳」を飲み比べてもらい、スープやカレー、シチュー、ケーキ、プリンに入れてもおいしいと説明した。

続いて豆乳、大豆、豆腐、納豆、卵などの食材を、機能別に体をつくる基になるグループ、エネルギーになるグループ、体の調子を整えるグループに分け、食材別の栄養について学んだ。食べものにはそれぞれ違う栄養が入っているので、なるべく好き嫌いをなくし、いろいろなものを食べ、家に帰ってからおとうさんやおかあさんにも教えてほしいと提言。最後に日本豆乳協会の杉谷智博事務局長が、豆乳博士に扮し、豆乳色のネクタイを締めて登場。これからも色々な食べ物をバランスよく食べて、小学校に入学しても新しいお友達をつくりながら、元気に過ごして下さいと締めくくった。

教室を終え杉谷事務局長は「豆乳食育移動教室は2024年度より保育園や幼稚園を対象に実施した。できるだけ小さいうちから豆乳に触れ、親しんでもらったほうが、生涯豆乳ファンになってもらえると判断して行った。24年度は10件の園で開催し、25年度も引き続き実施する」。

豆乳食育移動教室の企画に携わったライクの加藤沙耶課長は「にじいろ保育園は、都内でも食育が進んだ有数な保育園として知られている。栄養士を交えながら、食育の時間には何をテーマにするかを考え、これまでクッキングや三大栄養素と共に、”いただきます”の意味についても学んだ。乳アレルギーの子どもが増えている中、給食には牛乳を使ったメニューを豆乳に置き換えて調理している」と語った。

株式会社アピ 植物性素材