11.1 C
Tokyo
7.9 C
Osaka
2026 / 02 / 06 金曜日
ログイン
English
トップニュース国分グループ本社 売上高、利益とも過去最高 第11次長計完遂へ 成長領域にパワーシフト加速

国分グループ本社 売上高、利益とも過去最高 第11次長計完遂へ 成長領域にパワーシフト加速

国分グループ本社の24年度決算は4期連続の増収増益を達成した。國分晃社長兼COOは「第10次長計の卸基盤再構築、11次長計では食のマーケティングカンパニーの進化、共創圏の確立を掲げ、卸の利益はこのくらいという思い込みを突き破り、食のバリューチェーンでより幅広い価値を獲得する力を得た」と手応えを示した。

25年度は「第11次長計を仕上げる。もう一度ゼロベースでこれからを考える」をグループ冠方針に、長計の完遂を目指す。環境や物流問題、地域共創、食のアクセス確保など、製配販連携による社会課題解決の取り組みも加速させる。

24年度連結業績は売上高2兆1573億円(前年比4.3%増)、経常利益273億9600万円(13.2%増)、当期利益174億4800万円(9.9%増)。売上高、利益とも過去最高を更新した。

売上高の内訳は、食品1兆4181億円(4.8%増)、酒類6416億円(2.8%増)、その他975億円(6.4%増)。食品は加工食品8926億円(2.9%増)、冷凍・チルド4671億円(8.2%増)、菓子582億円(8.9%増)。価格改定効果もあり全カテゴリーで増収。低温の伸びも目立った。

國分勘兵衛会長兼CEOは「原材料コストや物流問題、深刻化する人手不足で商品価格が継続して値上がりし、節約志向の動きが高まり、米価格高騰でより顕著となった。生活者ニーズを満たす低価格、PB商品と同時に付加価値商品も売れる二極化傾向が進んでいる」と語った。

そのうえで、国分グループが取り扱う60万アイテム・3万5000社との取引から得られる日々の情報をAIにより暗黙知を形式知に見える化、営業現場で実践知として活用する「食の価値創造の実践と循環」やDXを活用した業務改革、流通の新たな価値を提供する共創圏パートナーとの取り組みが着実に広がっていると評価した。

25年度の経営方針では、11次長計で掲げた4つの価値創造目標(顧客満足度引き上げ、共創圏の確立、コト売り比率引き上げ、仕事における幸福度向上)に注力、「食のマーケティングカンパニーの進化~共創圏の確立~」の完遂を目指す。

國分晃社長は「次期長計につながる大事な1年。過去の成功体験にとらわれることなく、ゼロベースでこれからを考えていく。グループ全従業員が価値創造業務により一層注力できるパワーシフトを実現する」と語った。

基本方針では、11次長計の完遂、食の価値創造の実践と循環、共創圏パートナーとの価値創造活動の加速、地域共創ビジネスモデルの確立、値上げへの対応と卸マージン確保・コスト管理に取り組む。コト売りによる役務収益の増額と赤字事業所の撲滅も推進。人口減少が加速するなか、商圏ボリューム確保の可能性判断や、回復が見込めない事業の見極めを進める考えも示した。

なお長計最終年度となる25年度の定量目標は経常利益286億円(前期比4.3%増)。

関連記事

インタビュー特集

原点は休憩中に見上げたキウイ 全国で食材発掘、生産者と企業つなぐ サッポロビールの地域創生事業

 明治9年(1876年)、北海道で新たな産業を興すべく設立された「開拓使麦酒醸造所」をルーツとするサッポロビール。創業150周年を迎える今も、その“開拓”の精神は息づく。ビール会社としての枠にとらわれない発想力を武器に、事業領域拡張の最前線で奮闘する人物に迫った。一次産業を担う各地の生産者と企業のバイヤーをつなぎ、農林水産物の需要創出をサポートするサッポロビールの地域創生事業。その原点は、外食企業のコンサルティングを手がける部署で九州の拠点に配属されていた、一人の担当者のひらめきだった。

カキ養殖の展望を聞く〈前編〉 “殻付き”市場拡大 環境変化と効率化に対応 シーパジャパン・吉本剛宏社長

瀬戸内海で養殖カキが甚大な被害を受け、生鮮市場だけでなく加工メーカーや流通にも影響が及んでいる。こうした中、従来の養殖方法とは異なるシングルシード養殖法が注目されている。

繋げる、繋げる、繋げる たこ焼きコミュニケーション足掛かりに TKO・木本武宏さんが次のフェーズへ

STUDIO TAMUROはお笑いコンビ「TKO」木本武宏さんの活動拠点。木下さんの実妹・大岡真裕美さんが代表を務める「オフィスTAMURO」が運営し、トークライブや、YouTube番組作成スタジオとして利用してきた。昨年5月からは新たな活動として、毎月3日だけ営業する「たこ焼き店」がスタートした。

SST=“サミットの仕事が楽しい”へ 新たな競争軸を作る 服部哲也社長

――中期経営計画の進捗はいかがですか。― 服部 「良い×強い=最強」という言葉を掲げた中期経営計画「頂(イタダキ)2025」は、最終年度を1年延長して26年度までとした。

食品産業センター 荒川隆理事長に聞く 「食サス」設立でサステナ課題深掘り フードサプライチェーン全体の連携で

日本の食品産業は、国内外から調達された農畜水産物を原料として、健康で豊かな生活を送るために必要な加工食品を安定的に製造・供給する産業として発展してきた。