生麺類の製造者で組織する全国製麺協同組合連合会(全麺連)は、「令和7年新年懇親会」を都内で開き、製麺・製粉の業界関係者をはじめ、多数の来賓も出席した。
鳥居憲夫会長は「市場を取り巻く環境の変化が加速している。世間はインバウンドの活性化に沸いているが、当業界は一連のコスト上昇で苦戦を強いられている企業が多く、特に地方のラーメン店は廃業が3割も増えたと聞く。足元ではキャベツをはじめ野菜の高騰が重荷になっている。生活者のデフレマインドが根強いのも事実だ。とはいえ、われわれ製麺業界も適正価格に改定して賃金上昇を実現し経済の好循環に乗っていかなければならない。いずれにせよ、主食の一環である麺類の安定供給という責務をしっかりと果たしていくべく、引き続き業界関係者の支援を賜りたい」などとあいさつした。
全麺連の今年の主な活動は、製麺従事者の知識と技術向上を図るための「製麺通信講座」(募集期間2月1日~3月末)、国内産小麦の需要拡大を目的とした生中華麺品評会、第65回「全国製麺業者長崎大会」(11月5日)などを予定。