11.4 C
Tokyo
17.9 C
Osaka
2025 / 12 / 20 土曜日
ログイン
English
加工食品漬物長野県で漬物類品評会 205品が創意工夫競う

長野県で漬物類品評会 205品が創意工夫競う

長野県と同県園芸特産振興展推進協議会はこのほど、「第68回漬物類品評会」を開いた。

県内の漬物メーカーらが浅漬104品、本漬101品を出品。各品は味、色、香り、歯切れの良さなどの基準で審査され、それぞれ上位11品が表彰された。

審査長は山口光彦長野県農業試験場長、審査員は宮尾茂雄東京家政大学大学院客員教授、松岡寛樹高崎健康福祉大学農学部教授らが務めた。浅漬で最高賞の農林水産大臣賞を受賞したのは「野沢菜漬コンブ味」(山田醸造)。野沢菜漬本来の風味に加え、昆布の味が加わりバランスの良い仕上がりが評価された。

「大根みそ漬」(新進漬物)
「大根みそ漬」(新進漬物)

大臣官房長賞は「本醸造醤油野沢菜漬」(やまへい)。関東農政局長賞は「野沢菜たまり漬」(くるまや)。本漬最高賞は、「大根みそ漬」(新進漬物)。従来のみそ漬けとは異なるさらっとした調味液によりみそ床の付着が少ない点や、大根のおいしさを引き出す風味、干し大根特有の歯切れの良さが評価された。続いて、「野沢菜ガパオ」(ダイマツ)、「のりわさび」(万水)が選ばれた。

審査員は、「浅漬のうち野沢菜漬は全般的にハイレベルだったが、中には塩味のバランスや成型に工夫が必要なものもみられた。しかしながら、水産加工品などとのコラボ品のほか、こんにゃくや長野の伝統野菜を使用した製品、ズッキーニを縦割りにスライスし、高齢者も食べやすくするなど、高齢化に対応した製品も印象に残った」と講評。

本漬については、「猛暑の影響で原材料のナス・きゅうりなどの皮が固く、身が柔らかいものが多くみられたものの、下処理や調味の工夫で品質を保つ努力をした点は評価できる。また、辛さを加える新たな試みとしてエスニック風味を採用するなど、新機軸の製品が複数出品された。今後、アイデアのさらなる発展に期待したい」と述べた。

関連記事

インタビュー特集

米国の認証機関として、米国輸出への総合支援に自信 認証だけでなく、企業の社会的信頼を高める仕組みづくりもサポート ペリージョンソン ホールディング(PJR) 審査登録機関

ペリージョンソン ホールディング(TEL03-5774-9510)は、ISO認証、ビジネスコンサルティング、教育・研修事業を通して顧客のサステナビリティ活動の普及に尽力。

国際的情報豊富な感覚で審査を展開 細分化したフードセクターに精通した審査員多数 SGSジャパン(SGS) 審査登録機関

SGSはスイス・ジュネーブに本拠を置き、試験・検査・認証機関としては世界最大級の規模である。世界115カ国以上に2500以上の事務所と試験所を有し、各産業分野における検査や試験、公的機関により定められた規格の認証などを行っている検査・検証・試験認証のリーディングカンパニーである。

キンレイ「鍋焼うどん」、さらにおいしく進化 自社工場でかつお節を削り出した理由とは 50年のこだわり脈々と

キンレイの冷凍具付き麺「お水がいらない」シリーズが販売好調だ。2010年に立ち上げ、昨24年までに累計2億食以上を販売している。

日本酒「獺祭」輸出4割増 「海外トップブランドが強み」桜井社長

清酒「獺祭」の輸出が世界各国で伸びている。前9月期は総売上高213億円(前年比9%増)のうち、輸出実績(未納税含まず)は79億円、実に4割増だった。

日清オイリオ久野社長 価格改定の早期完遂目指す 家庭用、中長期視点で強化

日清オイリオグループの久野貴久社長は、喫緊の課題として価格改定の早期完遂と、ホームユース(家庭用油)の販売強化に取り組む方針を示した。