-1.1 C
Tokyo
1.6 C
Osaka
2026 / 02 / 08 日曜日
ログイン
English
飲料系飲料クリスマスの乾杯飲料「シャンメリー」製造中 「付加価値の可能性がある」トンボ飲料・翠田章男社長が意欲

クリスマスの乾杯飲料「シャンメリー」製造中 「付加価値の可能性がある」トンボ飲料・翠田章男社長が意欲

 トンボ飲料(富山県富山市)は10月から、クリスマスの乾杯飲料として知られる炭酸飲料「シャンメリー」の製造している。

 シャンメリー製造は、クリスマス商戦に向けて、毎年10月から12月頭にかけて行われ、10月下旬にピークを迎える。

 同社の売上の屋台骨は受託生産とゼリー飲料。子会社・バランス社のゼリー飲料にシャンメリーやサイダーを含めた自社商品は2割程度の売上構成比となり、シャンメリーは主流ではないものの「非常に大事な商品」と翠田章男社長は位置付ける。

 10月10日、翠田社長は清飲記者会研修会の取材に応じた。

翠田章男社長
翠田章男社長

 自社商品については、ブランディングできるものに限り展開している。その点、ラムネは日本最古のラムネブランドを展開していたが、2021年、同社としては、ブランディングは困難との判断のもとラムネ事業から撤退。

 「トンボ飲料はシャンメリーをやっていこうと考えた。シャンメリーはやりようによっては付加価値が生み出せる。これから30年、40年とまだまだ続けられる商品だと思っている」と力を込める。

 シャンメリーについては、清涼飲料水で唯一無二となる開栓音にワクワク感・ドキドキ感の創出や愛情表現といった独自価値を見出す。

 シャンメリーは、Dラインと呼ばれる炭酸飲料・自社商品専用ラインで約2か月間製造される。

最新の打栓機
最新の打栓機

 Dラインでは、シャンメリー以外に「富山ブラックサイダー」やアルコール0.00%の本格ノンアルコールスパークリング(ワインテイスト飲料)の「セレブレ」の製造を担っている。
通常時、1分間に75本を充填・密栓し1日3万本のシャンメリーを製造。稼働時間は8時15分から17時ごろまで。

 取材時には、10日前に導入した新・打栓機が稼働。

 打栓機は、充填された瓶容器を密栓するもの。新・打栓機は、“キャップが浮く”“密栓できずにキャップが脱落する”といった従来の打栓機の不具合を防止。従来の打栓機では、不具合は多い時に1日100本程度出ていたという。

 Dラインは充填室と仕上室(包装)に大別される。充填室では調合液をプレート式殺菌機に通して95℃の熱で殺菌。その後、調合液は冷却されタンク内に入る。タンク内には炭酸ガスが充満し、ここを上からシャワー状に降下することで炭酸ガスを吸収する。

Dライン仕上室
Dライン仕上室

 瓶容器は、デパレタイザーでパレットにまとめられたものが別室から供給される。デパレタイザーは横から瓶容器を挟む込み1つのパレットに1600本を積み上げる。

 仕上室では、打栓後、パストライザーで製品外観を後殺菌し、ラベラーでラベルが貼られた後、ピロー包装機で外装される。

 人気キャラクターをデザインしたシャンメリーも手掛けるトンボ飲料では、外装とラベルに重きを置く。

 「従来のシャンメリーはピロー包装をはがすと瓶にはラベルが貼られていない裸の状態であった。これだとやはり夢がない。当社ではドキドキ・ワクワクしていただけるよう、複数のラベルを用意して袋を開けるまで分からないようになっている」と説明する。

ラクラクハンド
ラクラクハンド

 繁忙期には、ピロー包装機をもう1台稼働し、充填・密栓能力を通常時のほぼ倍速となる1分間145本程度に引き上げることもできる。

 箱詰めは人手で行う。4人体制で2人は外観を検査し、残りの2人で箱詰めする。1ケース(1箱)24本入りで重量は24キロ。ケースのパレット積みには、従業員の負担軽減を目的に昨年導入した荷役機器のラクラクハンドが稼働している。

関連記事

インタビュー特集

原点は休憩中に見上げたキウイ 全国で食材発掘、生産者と企業つなぐ サッポロビールの地域創生事業

 明治9年(1876年)、北海道で新たな産業を興すべく設立された「開拓使麦酒醸造所」をルーツとするサッポロビール。創業150周年を迎える今も、その“開拓”の精神は息づく。ビール会社としての枠にとらわれない発想力を武器に、事業領域拡張の最前線で奮闘する人物に迫った。一次産業を担う各地の生産者と企業のバイヤーをつなぎ、農林水産物の需要創出をサポートするサッポロビールの地域創生事業。その原点は、外食企業のコンサルティングを手がける部署で九州の拠点に配属されていた、一人の担当者のひらめきだった。

カキ養殖の展望を聞く〈前編〉 “殻付き”市場拡大 環境変化と効率化に対応 シーパジャパン・吉本剛宏社長

瀬戸内海で養殖カキが甚大な被害を受け、生鮮市場だけでなく加工メーカーや流通にも影響が及んでいる。こうした中、従来の養殖方法とは異なるシングルシード養殖法が注目されている。

繋げる、繋げる、繋げる たこ焼きコミュニケーション足掛かりに TKO・木本武宏さんが次のフェーズへ

STUDIO TAMUROはお笑いコンビ「TKO」木本武宏さんの活動拠点。木下さんの実妹・大岡真裕美さんが代表を務める「オフィスTAMURO」が運営し、トークライブや、YouTube番組作成スタジオとして利用してきた。昨年5月からは新たな活動として、毎月3日だけ営業する「たこ焼き店」がスタートした。

SST=“サミットの仕事が楽しい”へ 新たな競争軸を作る 服部哲也社長

――中期経営計画の進捗はいかがですか。― 服部 「良い×強い=最強」という言葉を掲げた中期経営計画「頂(イタダキ)2025」は、最終年度を1年延長して26年度までとした。

食品産業センター 荒川隆理事長に聞く 「食サス」設立でサステナ課題深掘り フードサプライチェーン全体の連携で

日本の食品産業は、国内外から調達された農畜水産物を原料として、健康で豊かな生活を送るために必要な加工食品を安定的に製造・供給する産業として発展してきた。