17.8 C
Tokyo
15.6 C
Osaka
2025 / 12 / 08 月曜日
ログイン
English
加工食品乳製品・アイスクリーム森永乳業 下期は機能性回復へ ビフィズス菌啓蒙継続

森永乳業 下期は機能性回復へ ビフィズス菌啓蒙継続

森永乳業は下期、好調のビバレッジやアイスのさらなる拡大、ビフィズス菌啓蒙や上期苦戦した機能性ヨーグルトの価値訴求に取り組み、通期営業利益285億円(前年比7億円増)達成を目指す。

上期(25年3月期)は主に海外子会社のミライ社(本社・独)が前期に拡大した反動減と物流業務を請け負う国内子会社のコストアップなどが影響し増収減益だった。

国内単体は、主力の「マウントレーニア」やアイスの好調、価格改定効果で主力食品事業が増収増益だった一方、成長戦略の柱となる栄養・機能性食品事業は「トリプルヨーグルト」をはじめとした機能性ヨーグルトの低迷、販促費の積極支出もあって増収減益。

11月8日の決算会見で大川禎一郎代表取締役副社長は「インフレにおける生活防衛意識の高まりが機能性の消費に影響した。ビフィズス菌の効果・効能をよく知っていただき機能性ヨーグルトの価値を引き上げ、エビデンスに基づき効果が発揮できることをアピールしていく」などと述べた。

下期は上期ヨーグルト全体を牽引した「ビヒダス」ブランドを中心にビフィズス菌訴求を継続する。機能性ヨーグルトは様々な健康課題に対応する価値提供やターゲットに合わせたプロモーションを展開し、ホエイなどを「ビフィズス菌BB536」で発酵させた機能性表示食品の乳酸菌飲料「ピュレス」も育成を継続する。25年1月に価格改定する「アロエヨーグルト」シリーズは30周年に合わせた販売を強化。「パルテノ」は関東甲信エリアで中容量の供給を再開し回復につなげる。

25年大阪・関西万博の大阪ヘルスケアパビリオンでは「腸からつくるウェルビーイング」をテーマに出展する。「腸内フローラやビフィズス菌の可能性を感じてもらいたい。『ビフィズス菌といえば森永乳業』と一人でも多くの人に思ってもらう活動を継続する」(大川副社長)。

関連記事

インタビュー特集

日清オイリオ久野社長 価格改定の早期完遂目指す 家庭用、中長期視点で強化

日清オイリオグループの久野貴久社長は、喫緊の課題として価格改定の早期完遂と、ホームユース(家庭用油)の販売強化に取り組む方針を示した。

J-オイルミルズ春山社長 次元の異なるコスト環境 油脂、価格引き上げ急ぐ

J-オイルミルズの春山裕一郎社長執行役員CEOは、油脂のコスト環境が悪化する中で、「価格改定の浸透を急ぐ」方針をあらためて強調した。

新潟・葵酒造、2年目は自社栽培米で仕込む 「Domaine Aoi」始動 「日本酒になじみがない方にも」青木代表

「飲むことで幸せを感じられるような日本酒を提供していきたい」と話すのは葵酒造(新潟県長岡市)の青木里沙代表取締役。昨年冬、JR長岡駅からほど近い場所に位置する創業160年超の旧高橋酒造から事業を引き継ぎいだ。

カゴメ次期社長 奥谷晴信氏 国内、新たな成長軸を模索 国際、M&Aも視野に成長を

カゴメの次期社長(2026年1月1日付)に内定した奥谷晴信現取締役常務執行役員(一部既報)。アジア事業カンパニーやグローバルコンシューマー事業部、国際事業本部などキャリアの多くを国際事業に携わってきたが、21年以降は国内事業でも手腕を発揮。

ウーケ 花畑佳史社長 パックごはん、第4工場が来春本格稼働 国内外に新規拡大増やす

利便性と品質向上により、年々市場を拡大するパックごはん。最近はコメ価格高騰の影響や防災食への利用増加が相まって、需要はさらに伸びている。