4.2 C
Tokyo
1.3 C
Osaka
2025 / 12 / 06 土曜日
ログイン
English
流通・飲食小売名古屋で冬ギフト商戦スタート 新提案や記念企画で需要喚起

名古屋で冬ギフト商戦スタート 新提案や記念企画で需要喚起

名古屋地区における主要百貨店の2024年の冬ギフト展開が出揃った。今年は10月30日の名鉄百貨店を皮切りに、31日にジェイアール(JR)名古屋タカシマヤ、11月1日に松坂屋名古屋店、6日には名古屋三越が、順次商戦をスタートした。

今年は、近年主流となっている消費者の生活防衛に即した自宅用商材や地場銘品、プチ贅沢志向への対応を押さえつつ、さらに新たな企画や経済性に訴える特典付与などで需要喚起を図る。

名鉄百貨店は、「ご縁ひろがるこころつながるめいてつの贈り物」をテーマに約1400点をラインアップ。地元の銘品を紹介する「東海で育まれた美味」(全64点)では、開店70周年を迎える同店と、同じく市政70周年を迎える犬山市とコラボ。ホテルインディゴ犬山有楽苑の「パウンドケーキセット」をはじめ12点を展開する。

また、利用者の利便性向上や店頭混雑の緩和を狙いにEC受注を強化。オンラインショッピング注文で送料全国300円が無料となる商品を、前回の300点から約960点に大幅拡大した。

売上目標は前年歳暮比15%増。24年1月末で閉店した「一宮店」の顧客の受け皿として店頭・ECの双方でフォローする。

岐阜の名産を前面に(JR 名古屋タカシマヤ)
岐阜の名産を前面に(JR 名古屋タカシマヤ)

JR名古屋タカシマヤでは、地元の美味を集めた「愛三岐グルメ」や毎年人気の「ご自宅用」商品など計約2400点を展開。今年7月末に閉店した髙島屋岐阜店の顧客のため、岐阜に特設会場を設置した。

「愛三岐グルメ」でも岐阜店で人気だった明宝ハムや飛騨牛など岐阜ご当地グルメの打ち出しを強化している。

また年々売上を伸ばす歳暮用の「ご自宅用商品」は、前回から80点増やし、過去最大規模の約280点を展開。新たな取り組みとして、物価高騰の中でお得感のある「2個セット」(全8点)や、いざというときに備える「非常食セット」(1日3食3日分)も用意した。

食で“温活”提案(名古屋栄三越)
食で“温活”提案(名古屋栄三越)

名古屋三越は、「きもち、完熟。」をテーマに約2300点を用意。重点取り組みとしては、昨今社会問題となっている物流に着目した「分散お届けキャンペーン」や、冬場の光熱費節約をサポートする「おいしい温活」、全国の老舗とともに次の100年ブランドを目指す「100年の恵み」などを展開する。

「分散お届けキャンペーン」は、今年の中元ギフトで初めて実施し好評だった企画。店頭注文の際、送料330円と440円マークのついた商品(対象約1300点)を「11月お届け」で申し込むと、1件ごとに110円引きとなる。

「おいしい温活」では、「世界の鍋料理」や「ホットデザート」など、体の中から温まる12点を三越伊勢丹限定商品として提案。光熱費の高騰で暖房費が気になる中、食を通じて家計をサポートする。

関連記事

インタビュー特集

日清オイリオ久野社長 価格改定の早期完遂目指す 家庭用、中長期視点で強化

日清オイリオグループの久野貴久社長は、喫緊の課題として価格改定の早期完遂と、ホームユース(家庭用油)の販売強化に取り組む方針を示した。

J-オイルミルズ春山社長 次元の異なるコスト環境 油脂、価格引き上げ急ぐ

J-オイルミルズの春山裕一郎社長執行役員CEOは、油脂のコスト環境が悪化する中で、「価格改定の浸透を急ぐ」方針をあらためて強調した。

新潟・葵酒造、2年目は自社栽培米で仕込む 「Domaine Aoi」始動 「日本酒になじみがない方にも」青木代表

「飲むことで幸せを感じられるような日本酒を提供していきたい」と話すのは葵酒造(新潟県長岡市)の青木里沙代表取締役。昨年冬、JR長岡駅からほど近い場所に位置する創業160年超の旧高橋酒造から事業を引き継ぎいだ。

カゴメ次期社長 奥谷晴信氏 国内、新たな成長軸を模索 国際、M&Aも視野に成長を

カゴメの次期社長(2026年1月1日付)に内定した奥谷晴信現取締役常務執行役員(一部既報)。アジア事業カンパニーやグローバルコンシューマー事業部、国際事業本部などキャリアの多くを国際事業に携わってきたが、21年以降は国内事業でも手腕を発揮。

ウーケ 花畑佳史社長 パックごはん、第4工場が来春本格稼働 国内外に新規拡大増やす

利便性と品質向上により、年々市場を拡大するパックごはん。最近はコメ価格高騰の影響や防災食への利用増加が相まって、需要はさらに伸びている。