規格外品をアレンジメニューに キユーピーとニチレイフーズ 若手社員が主導で食品ロス削減

キユーピーグループとニチレイフーズは10月18日、東京都調布市の仙川キユーポートで食品ロスに関する社内イベントを開催した。

同企画は食品ロス削減への貢献を目指し、キユーピータマゴとニチレイフーズの両社が製造過程で生じる規格外品などを調理メニューとして再活用。キユーピーグループとニチレイフーズの規格外品を食材とした料理12品を130人の従業員が楽しんだ。この取り組みはキユーピータマゴとニチレイフーズの若手社員が立案し、長年にわたりキユーピーグループの従業員食堂を運営する富士栄食がオムレツの天ぷら、茶巾チャーハン、カレーポテトグラタン風などのメニューを提供した。

12品のメニューを提供 - 食品新聞 WEB版(食品新聞社)
12品のメニューを提供

今回利用した規格外品は、キユーピーグループでは箱詰め端数品や外観や印字の不良などで市場に流通できない製品を指す。ニチレイフーズでは物流の段階で段ボール箱が傷ついたため店舗で販売できないブロークン商品を利用した。両社ともフードバンクや子ども食堂への物品提供や、自社の従業員食堂での調理メニューなどに利用しているが、継続して生じる不良品を廃棄せずに再活用することは課題になっていた。

今後は参画企業を募集し取り組みの輪を広げるとともに、安定量の確保や配送、商品コードなどの問題をクリアした上で販売に向けて検討する。