カゴメとポッカサッポロフード&ビバレッジは協働して、両社の商品を組み合わせた飲み方「トマレモ」のホット飲用を10月から訴求していく。
店頭での販促は、昨年の秋冬の1.4倍の規模を予定している。
「トマレモ」とは、カゴメの「カゴメトマトジュース」にポッカサッポロフード&ビバレッジの「ポッカレモン100」を加える飲み方。推奨比率は、「カゴメトマトジュース」200mlに対し「ポッカレモン100」が小さじ2杯となっている。
秋冬は、これを電子レンジで温めるホット飲用を訴求していく。
新しい飲み方を提案することで、両社ともに新規ユーザーの獲得や使用頻度の増加を目指す。
10月3日、説明会に登壇したカゴメの西村晋介マーケティング本部飲料企画部長は「これまでトマトジュースが苦手だった方も手に取っていただきたい。今のユーザーの方には、新しい飲み方を知っていただくことで、使う機会を増やしていただきたい」と期待する。
ポッカサッポロフード&ビバレッジの簗瀬尊弘常務執行役員マーケティング本部本部長も「お互いのお客様に情報発信することで、共に使用頻度や使用量の増加が見込める」と期待を寄せる。
売り場提案やコミュニケーションの山場は、「レモンの日」である10月5日から「トマトの日」である10月10日を設定する。
10月4日から14日にかけては、抽選で「カゴメトマトジュース」と「ポッカレモン100」がプレゼントされるSNS施策を展開する。
両社が「トマレモ」提案に力を入れる背景には、今年の夏に実施した「キレトマ」の施策の好評がある。
「キレトマ」とは、ポッカサッポロフード&ビバレッジの「キレートレモン」にカゴメの「カゴメトマトジュース」を組み合わせる飲み方。
西村氏は「ゴクゴクと飲める提案によって、デイリーに飲んでいただく方が増えた。2社の提案によって、店頭で並べて販売する新しい飲まれ方が増えたと実感している。『カゴメトマトジュース』の今年1月から6月の出荷金額は前年同期比46%増と大きく伸長したが、『キレトマ』の提案はそれに寄与したと考えている」と述べる。
簗瀬氏も「これまで『キレートレモン』は単独飲用される方がほとんどの中、新しい飲み方を提案することができた。非常にいい情報発信ができ、売上の好調な推移につながった」と語る。
秋冬はホットの「トマレモ」を訴求することで、年間を通じて2社共同の取り組みを加速させる。
なお「トマレモ」を電子レンジで温めることで熱に弱いビタミンCには影響があるものの、その他の栄養成分は変わらない。