6.5 C
Tokyo
12.7 C
Osaka
2025 / 12 / 24 水曜日
ログイン
English
飲料嗜好飲料「1袋で55杯分のコーヒーが飲める」 実質賃金減少でAGFがインスタントコーヒーのコスパの高さを再訴求

「1袋で55杯分のコーヒーが飲める」 実質賃金減少でAGFがインスタントコーヒーのコスパの高さを再訴求

 味の素AGFは、実質賃金が減少し節約志向のさらなる高まりが予想される中、インスタントコーヒーのコスパの高さを再訴求する。

 8月30日、発表会に臨んだ島本憲仁社長は「一杯十数円の価値を再度お届けしたい。数秒でつくれて気軽に飲める。飲んでみると“こんなにおいしい”と思っていただけるはず。濃度も調整でき、カスタマイズし放題。ゴミも出ない」と語る。

 トライアル促進や買いやすい価格帯を創出するため、「ブレンディ」「ちょっと贅沢な珈琲店」「マキシム」の3ブランドから計11種のサイズを9月2日に新発売。

 「ブレンディ」では110g袋(55杯分)と155g(70杯分)、「ちょっと贅沢な珈琲店」と「マキシム」では80g(40杯分)と130g(65杯分)のサイズを新たに追加した。

「ブレンディ」インスタントコーヒーをアピールする島本社長
「ブレンディ」インスタントコーヒーをアピールする島本社長

 これについて、伊藤英郎コンシューマービジネス部長は「原料の高騰が止まらず、価格転嫁せざるを得ない状況でも、生活者の方が少しでも手に取りやすい価格を実現すべくサイズを拡充した」と説明する。

 発表会では、「ブレンディ」110g袋のコスパの高さをわかりやすく伝えるべく、コーヒー入りのカップ55杯分を展示。
 1カップにお湯140mlに溶かされた「ブレンディ」インスタントコーヒーが入れて“1袋で55杯分のコーヒーが飲める”ことを訴求した。

 乾燥後のパウダーを顆粒状に仕上げるAGF独自のアグロマート製法で冷たいミルクにもサッと溶ける点もアピールしていた。

 インスタントコーヒーの市場再活性化に向けて、商品拡充に加えて、榮倉奈々さん起用し「さ、インスタントん♪」をコンセプトにしたTVCMなどのコミュニケーションを継続する。

冷たいミルクにサッと溶ける点も特徴
冷たいミルクにサッと溶ける点も特徴

 SNS広告やインフルエンサーとのタイアップも実施し、生活者の身近な媒体でPRを行う。

 12月には、同社のインスタントコーヒーでは初となる価値体験イベントを展開し、改めてインスタントコーヒーの価値浸透を図る。

 「コストパフォーマンス、タイムパフォーマンス、スペースパフォーマンスといった、インスタントコーヒーが持つ価値を驚くほどの価格で実感できるイベントによって、情報発信力を強めたい」(伊藤部長)との考えを明らかにする。

 CMでは「ブレンディ」と「ちょっと贅沢な珈琲店」のインスタントコーヒーを訴求。“めっちゃお得でおいしい”“毎日お得なこの一杯”のナレーションを入れてコスパとタイパをあわせ持つ魅力を描いている。

 CM投下にあたっては、インスタントコーヒーの、生活者が認識している価格(20円程度・AGF調べ)と実勢価格(10円前後・同)との乖離に着目した。

関連記事

インタビュー特集

米国の認証機関として、米国輸出への総合支援に自信 認証だけでなく、企業の社会的信頼を高める仕組みづくりもサポート ペリージョンソン ホールディング(PJR) 審査登録機関

ペリージョンソン ホールディング(TEL03-5774-9510)は、ISO認証、ビジネスコンサルティング、教育・研修事業を通して顧客のサステナビリティ活動の普及に尽力。

国際的情報豊富な感覚で審査を展開 細分化したフードセクターに精通した審査員多数 SGSジャパン(SGS) 審査登録機関

SGSはスイス・ジュネーブに本拠を置き、試験・検査・認証機関としては世界最大級の規模である。世界115カ国以上に2500以上の事務所と試験所を有し、各産業分野における検査や試験、公的機関により定められた規格の認証などを行っている検査・検証・試験認証のリーディングカンパニーである。

キンレイ「鍋焼うどん」、さらにおいしく進化 自社工場でかつお節を削り出した理由とは 50年のこだわり脈々と

キンレイの冷凍具付き麺「お水がいらない」シリーズが販売好調だ。2010年に立ち上げ、昨24年までに累計2億食以上を販売している。

日本酒「獺祭」輸出4割増 「海外トップブランドが強み」桜井社長

清酒「獺祭」の輸出が世界各国で伸びている。前9月期は総売上高213億円(前年比9%増)のうち、輸出実績(未納税含まず)は79億円、実に4割増だった。

日清オイリオ久野社長 価格改定の早期完遂目指す 家庭用、中長期視点で強化

日清オイリオグループの久野貴久社長は、喫緊の課題として価格改定の早期完遂と、ホームユース(家庭用油)の販売強化に取り組む方針を示した。