ヤクルト本社 植物性市場へ本格参入 新ブランド「豆乳の力」発売

ヤクルト本社は、新ブランド「豆乳の力」で植物性市場に本格参入する。ポッカサッポロフード&ビバレッジから取得した植物性ヨーグルト事業と生産設備を活用し、10月に新たな生産子会社「ヤクルトプランツファクトリー」を設立。10月7日から個食タイプで特定保健用食品の「豆乳の力 プレーン」「同ブルーベリー」(110g、税別130円)、大容量タイプの「同プレーン無糖」(400g、265円)を発売する。

「豆乳の力」シリーズは、豆乳を乳酸菌とビフィズス菌で発酵させて作ったはっ酵豆乳食品。大豆の臭みとなる皮を除去し高温で豆を煮ることで青臭さや大豆臭さを抑え、渋みを抜くことでデザートに合う風味と香りに仕上げた。すっきりと飲みやすい豆乳を使用し「クセがなく酸味が少ない」「優しい甘さとまろやかさ」などが特長。乳製品不使用で乳アレルギーの人も摂取することができる。

大容量タイプは乳酸菌とビフィズス菌で豆乳を発酵させることで、大豆イソフラボンを吸収しやすい設計。個食タイプは特定保健用食品で、許可表示は「本製品は豆乳を原料とし、血清コレステロールを低下させるはたらきがある大豆たんぱく質を摂取しやすいように工夫されているので、コレステロールが気になる方の食生活の改善に役立ちます」。24年10月~25年3月までの販売目標は、個食2品が4万9000個/日、大容量が1万5000個/日。

10月1日設立のヤクルトプランツファクトリー(群馬県伊勢崎市)は、大豆から豆乳を搾汁する工程から豆乳の発酵とはっ酵豆乳食品の充填までを一貫して行う。生産能力は「豆乳の力 プレーン無糖」が2万個/日、「豆乳の力 プレーン」「豆乳の力 ブルーベリー」が計10万個/日となる。