納豆業界初となる免疫ケア商品が登場 「S-903納豆菌」の国産大豆に「プラズマ乳酸菌」入りたれ  キリン・タカノフーズ共同開発

 キリンホールディングスとタカノフーズは、タカノフーズの「すごい納豆」シリーズの新ラインアップとして、納豆業界初となる免疫ケアを訴求する機能性表示食品「すごい納豆ゴールド プラズマ乳酸菌たれ付」を共同開発した。

 同商品は、タカノフーズ保有株の「S-903納豆菌」を使った国産大豆の納豆2パックと、「プラズマ乳酸菌」入りたれ2袋をセットにしたもの。2袋に1000億個の「プラズマ乳酸菌」が含まれており、1日2パックを摂取目安量としている。

 タカノフーズが9月1日から北海道を除く東日本エリアで新発売する。希望小売価格は税別255円。

 納豆を通じた免疫ケアの日常化・習慣化が両社の狙い。

 タカノフーズとしては、ヒット商品「すごい納豆 S-903」に次ぐ「すごい納豆」シリーズ第2弾商品として発売することで、高まる健康志向に対応していく。

 8月19日、発表会に臨んだキリンホールディングス株式会社HS事業部の鈴木侑磨(ゆうま)氏は「免疫ケアを習慣化させたいという思いがある。健康意識の高い方たちが摂取するという意味で非常に意味があることだと思っている」と期待を寄せる。

 全国納豆協同組合連合会調べ(2023年6月・n=2000)によると、納豆を食べる頻度が増えた理由のトップに「健康効果」があげられる。

 なお、同会調べによると、2023年納豆市場は2695億円。120円以上の価格帯での販売個数シェアは拡大傾向にある。

左からキリンホールディングス株式会社HS事業部の鈴木侑磨氏、タカノフーズ執行役員営業推進部門の寺岡義政氏 - 食品新聞 WEB版(食品新聞社)
左からキリンホールディングス株式会社HS事業部の鈴木侑磨氏、タカノフーズ執行役員営業推進部門の寺岡義政氏

 「すごい納豆ゴールド プラズマ乳酸菌たれ付」は、中粒以上の大きさの国産大豆を100%使用している。
 その味わいについて、タカノフーズ執行役員営業推進部門の寺岡義政氏は「ふっくらとした大豆の弾力を保ちながら、芯まで柔らかい納豆」と胸を張る。

 「プラズマ乳酸菌」入りたれは、おいしさでも評価の高い既存たれの味わいを継承し、 鰹節・昆布・煮干の3種のエキスを使用しただしの旨みがある味わいに仕立てられている。。

 商品化にあたっては、約2年の開発期間を要した。

 「『プラズマ乳酸菌』は無味無臭でたれに混ぜる中では特に問題はなかった。いかに量を担保するかという部分が最も重要だった。『プラズマ乳酸菌』と納豆菌が多数存在する中で、機能性関与成分の『プラズマ乳酸菌』量が規定量配合されていることを証明する方法の探索に苦労した」と振り返る。

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