11.8 C
Tokyo
11.9 C
Osaka
2025 / 11 / 05 水曜日
English
飲料日本茶お茶の淹れ方に新提案「刻音」 茶葉自体がフィルターに 氷水使った抽出をワークショップで伝授 吉村
〈持続可能性追求するアイルランドの食料生産〉シーフード編①大西洋の自然が育む恵み 海洋資源の保護に重点

お茶の淹れ方に新提案「刻音」 茶葉自体がフィルターに 氷水使った抽出をワークショップで伝授 吉村

日本茶パッケージメーカー大手の吉村はこのほど、東京都品川区戸越にある自社店舗「茶雑菓」で「刻音ワークショップ」を開催した。プロの日本茶バリスタがお茶に関心の高い消費者に茶器「刻音」を使った日本茶の淹れ方を伝授。野菜やアルコールを使ったアレンジティーの作り方など、お茶の幅広い楽しみ方を伝えた。

同社は、独自の取り組みで茶需要の拡大に力を注いでいる。2022年11月にオープンした「茶雑菓」は、茶の魅力を伝える実店舗。「抹茶ミニシェイカー」「リーフティーカップ」といったおいしいお茶を手軽に楽しめる自社製品をはじめ、フィルターインボトルなど現代のライフスタイルに取り入れやすい茶器もセレクトして販売する。全国の茶葉も取り扱い、ギフト用の1包品など飲用シーンを広げる品々が店内狭しと並んでいる。

カウンターでは、お茶はもちろん、お茶を使ったアルコールメニューも提供し、一風変わった茶の楽しみ方も提案する。

「刻音」は、紙のフィルターや茶こしを使わない沈殿抽出式のティードリッパーで、茶葉自体がろ過フィルターの役割を果たす。茶のしずくがポタポタと落ちてくる音も含めてお茶を淹れる過程を楽しめるというすぐれもの。今回のワークショップには5人が参加し、プロバリスタからお茶の淹れ方を教わった。

講師を務めたのは、神奈川県逗子市で日本茶の喫茶店「逗子茶寮 凛堂-rindo-」を営む山本睦希氏。23年に第2回淹茶選手権で「刻音」を使って優勝を勝ち取った実力者だ。

トマトを使ったアレンジティー
トマトを使ったアレンジティー

ワークショップは氷水を使い、山本氏が月日をかけて編み出した淹茶方法からスタートした。「最低でも茶葉は10g、ぜいたくに使う。1、2煎目の水は120cc。お湯はカフェインやカテキンも溶け出すため温度管理が難しいが、氷水にはアミノ酸が中心に溶け出すため失敗せずにおいしいお茶を作りやすい」。

3煎目は90℃以上の熱湯で香りも抽出し、茶葉をしっかりと使い切った。

続いて、旬のトマトを使ったお茶、シナモンの焦がした香りを付けたお茶と、珍しい食材とのマリアージュを楽しむメニューをレクチャー。参加者からは想像を超えたアレンジに驚きの声が上がった。

関連記事

インタビュー特集

カゴメ次期社長 奥谷晴信氏 国内、新たな成長軸を模索 国際、M&Aも視野に成長を

カゴメの次期社長(2026年1月1日付)に内定した奥谷晴信現取締役常務執行役員(一部既報)。アジア事業カンパニーやグローバルコンシューマー事業部、国際事業本部などキャリアの多くを国際事業に携わってきたが、21年以降は国内事業でも手腕を発揮。

ウーケ 花畑佳史社長 パックごはん、第4工場が来春本格稼働 国内外に新規拡大増やす

利便性と品質向上により、年々市場を拡大するパックごはん。最近はコメ価格高騰の影響や防災食への利用増加が相まって、需要はさらに伸びている。

明星食品 新提案「麺の明星 主食麺宣言!」 4つの軸の袋麺アレンジで食事性アップ

明星食品は、こだわりの麺技術で開発した商品ラインアップを全面に押し出し、新たに「麺の明星 主食麺宣言!」と銘打ったプロモーションを大々的に展開している。

イチビキ 中村拓也社長 豆みそ・たまりNo.1の矜持を 人口減睨み業務用・海外強化

安永元年(1772年)創業の醸造・食品メーカー、イチビキ。今年6月20日付で同社社長に就いた中村拓也氏は、98年入社。

「大豆ミート」対談 マルコメ・日本製鋼所 次世代型食品へ課題と提言

健康志向が高まり、プラントベースフード(PBF)にも関心が集まる中、2023年9月に大豆ミートメーカー5社が発起人となり、「日本大豆ミート協会」が設立された。

〈持続可能性追求するアイルランドの食料生産〉シーフード編①大西洋の自然が育む恵み 海洋資源の保護に重点

〈持続可能性追求するアイルランドの食料生産〉シーフード編①大西洋の自然が育む恵み 海洋資源の保護に重点