7.6 C
Tokyo
7.4 C
Osaka
2026 / 02 / 11 水曜日
ログイン
English
加工食品乾麺・乾物ベストプラネット 新社長に中島慶太氏 課題山積の乾物界 独自ポジション生かし飛躍へ

ベストプラネット 新社長に中島慶太氏 課題山積の乾物界 独自ポジション生かし飛躍へ

「日本唯一の乾物総合ファクトリー」を標榜する、明治20年(1887年)創業のベストプラネット。問屋をルーツとする強みを背景に国内外の原料産地に精通し、顧客のニーズにきめ細かく対応するOEMにも定評がある。このほど前社長・木村誠氏(現会長)の娘婿である中島慶太氏が社長に就任した。

新社長の中島氏は44歳。コンサルティング企業を経てベストプラネットに入社後、13年にわたり製造現場から営業、管理も含めあらゆる業務で経験を積んできた。

農家の高齢化や後継者難を背景とした国内生産基盤の衰退、異常気象による不作やコスト高騰にともなう輸入原料の調達難、食生活の変化から来る家庭での利用機会減少…。課題が山積する乾物業界で、社業発展の重責にどう立ち向かうのか。

「当社が問屋業から出発したことは、今後さらに強みを発揮するだろう」。中島社長は語る。

「天産物である乾物は、近年は不作や不漁が増えて、高値でも買えないというケースも出てきている。これを受けてコロナ禍以降は政策的に商品を絞り込んできたが、今後は仕入れの力を強めていく。全国の流通網などの選択肢を増やし、事業ポートフォリオの拡充を進めたい」。

削り節、乾椎茸、切干大根といった主軸商品を足場に、さらに視野を広げていく考えだという。

家庭用商品とともに、業務用でもさまざまな得意先のニーズにこまめに対応した提案で支持を獲得してきた。

「フットワークの軽さが命。当社が得意とするのは、お客様のお話を聞いてニーズを聞き、課題を解決すること。どの企業も業務負荷が増えているなかで、仕入れる側としては一発でレスポンスが返ってくる相手が使いやすい。とくにメーカーの方にはこうした付加価値を認めていただけることが多い。コロナ禍も経て、タフな集団になってきていると思う」。

後任を託した木村会長は「(中島氏が)40代になったら社長にしようと育成してきた」と話す。

「社内の業務はひと通り経験したとはいえ、社長業は全く別の領域。最終決裁権者としての立場で物事を考えねばならない。今回、大丈夫だと判断したのでバトンタッチした。2、3年間はサポートしながら、うまく軌道に乗せたい」。

脇を固めるのは、林祐也副社長。これまで取締役として木村氏を支えてきた懐刀的な存在だ。

「会長と20年以上一緒にやってきて培ったものをベースに、社長の新しい発想を実現すべく間口を広げるお手伝いをするのが私の役割。業界にいる期間は社長よりも長く、多少なりとも経験はある。よく話し合いながら支えていくつもりだ」。

「一から勉強し、責任を果たすべく努めたい」と話す中島社長。若きリーダーのもと、乾物界でも唯一無二のユニークさを武器とする企業の新たな挑戦が始まる。

関連記事

インタビュー特集

学生が育てるアーモンドの木 明日の社会へ価値循環 デルタインターナショナル×キャンポスブラザーズ

アーモンドの世界的産地である米カリフォルニア州でも、トップクラスの供給量を誇るキャンポスブラザーズ社。日本の販売総代理店を務めるデルタインターナショナルでは、学生の手でアーモンドの木を育てて商品化することを目指す玉川大学の...

原点は休憩中に見上げたキウイ 全国で食材発掘、生産者と企業つなぐ サッポロビールの地域創生事業

 明治9年(1876年)、北海道で新たな産業を興すべく設立された「開拓使麦酒醸造所」をルーツとするサッポロビール。創業150周年を迎える今も、その“開拓”の精神は息づく。ビール会社としての枠にとらわれない発想力を武器に、事業領域拡張の最前線で奮闘する人物に迫った。一次産業を担う各地の生産者と企業のバイヤーをつなぎ、農林水産物の需要創出をサポートするサッポロビールの地域創生事業。その原点は、外食企業のコンサルティングを手がける部署で九州の拠点に配属されていた、一人の担当者のひらめきだった。

カキ養殖の展望を聞く〈前編〉 “殻付き”市場拡大 環境変化と効率化に対応 シーパジャパン・吉本剛宏社長

瀬戸内海で養殖カキが甚大な被害を受け、生鮮市場だけでなく加工メーカーや流通にも影響が及んでいる。こうした中、従来の養殖方法とは異なるシングルシード養殖法が注目されている。

繋げる、繋げる、繋げる たこ焼きコミュニケーション足掛かりに TKO・木本武宏さんが次のフェーズへ

STUDIO TAMUROはお笑いコンビ「TKO」木本武宏さんの活動拠点。木下さんの実妹・大岡真裕美さんが代表を務める「オフィスTAMURO」が運営し、トークライブや、YouTube番組作成スタジオとして利用してきた。昨年5月からは新たな活動として、毎月3日だけ営業する「たこ焼き店」がスタートした。

SST=“サミットの仕事が楽しい”へ 新たな競争軸を作る 服部哲也社長

――中期経営計画の進捗はいかがですか。― 服部 「良い×強い=最強」という言葉を掲げた中期経営計画「頂(イタダキ)2025」は、最終年度を1年延長して26年度までとした。