アサヒビールは、メキシコのホセ・クエルボ社のテキーラ「1800ミレニオ」を7月2日から数量限定発売する。
原料にアガベを100%使用。3年以上の樽熟成を経たテキーラだけが名乗れる「エクストラアネホ」だ。アメリカンオークの新樽で40か月以上熟成した後、さらにコニャックの貯蔵に使われたフレンチオーク樽で4か月熟成している。
ホセ・クエルボ社は200年以上の歴史をもつ老舗テキーラメーカー。そのプレミアムブランド「1800」の日本市場向けラインアップの中でも最高峰との位置づけだ。
6月27日の発表会で、アサヒビールのワイン・スピリッツマーケティング部・松橋裕介部長(写真左)は「プレミアムテキーラを中心に、テキーラ市場は目覚ましい成長をみせている。都市部のエグゼクティブ層を中心に支持されており、こうした層に向けて、3年以上の熟成期間をへた『ミレニオ』を発売する」と説明した。
ブランドオーナーを代表して登壇したプロキシモ・ジャパンのロリ―・ブルエット社長(同中央)は「世界のテキーラ市場は過去20年で約3倍と大きく成長。ここまで大きく伸びているスピリッツは他にない。日本でもその勢いは目覚ましく、昨年には上位2国を抜いて世界7位の消費国となった」と強調。
とりわけ日本での「スーパープレミアム」と呼ばれる高価格帯の躍進をクエルボ社の「1800アネホ」がけん引しているといい「いま日本は、テキーラを一番強く求めてくれる国。その火付け役である『1800アネホ』は、日本の消費者の目をスタンダードからプレミアムへと向けさせるきっかけとなった」として、今こそラグジュアリーテキーラの発売に絶好のタイミングだとの見方を語った。
アサヒビールが販売する「クエルボ」ブランドの昨年の販売箱数は、前年比129%と好調。なかでも「1800」シリーズは165%とブランド全体をけん引する。2万5千800円(税別)のプレミアム価格帯を投入することで多様化するニーズにこたえ、テキーラ市場の一層の活性化を目指す。750㎖瓶、度数40%、3千本限定。