8.2 C
Tokyo
7 C
Osaka
2025 / 12 / 04 木曜日
ログイン
English
飲料系飲料「ヤクルト1000」生産安定 販促開始で新規掘り起こしへ
2025台湾食品調達商談会 in Osaka by 台湾貿易センター

「ヤクルト1000」生産安定 販促開始で新規掘り起こしへ

ヤクルト本社は24年度、生産体制が安定した「Yakult1000」(宅配)、「Y1000」(店頭)の販促活動に精力的に取り組み、さらなる売上増大を図る。

このほど行われた決算説明会では、成田裕社長による今後の経営展望を担当者が説明。「今年1月に生産能力を強化し供給体制を整えたことで、今期は精力的な販売促進活動に踏み切ることができる。まだまだ潜在需要の掘り起こしは可能だ。チャネル拡大と取引店舗当たりの販売本数を伸ばしていく」との方針を明らかにした。

宅配チャネルでは、ヤクルトレディによる基本トークの見直し、商品研修の徹底などを通して価値普及活動を一層徹底していくほか、「ヤクルト届けてネット」でもキャンペーンを展開する。

店頭チャネルは、リピート顧客に向けて6本パックの配荷をSM中心に進めるほか、CVSでも5月末頃から販促を開始。今後は生協など未取引チャネルでも積極的に商談を行っていく。9月30日まで実施の「毎日コツコツ!乳酸菌シロタ株キャンペーン」では「Y1000」「同6本パック」も対象商品。

23年度は、宅配と店頭を合わせた1000シリーズ1日当たりの販売本数が約319万本(前年比24・9%増)と国内事業を牽引した一方で、十分な販売促進活動ができる生産供給体制ができず、最大生産能力を意識しながらの活動となった(同社)。

同社は21年の発売で大きな話題となって以降も継続する1000シリーズの高い需要に応えるべく、23年3月に宅配向けの生産体制を強化。22年11月と23年4月に店頭向けの生産体制を増強したが、一部店頭での品薄や宅配の新規受注停止が続いていた。

24年1月に富士小山ヤクルト工場で1000シリーズの生産を順次開始したことで、ようやく「ヤクルトレディも欠品の心配をせずお薦めできる」体制が整ったことで販促強化に踏み切った。

現在の生産体制は、「Yakult1000」(宅配)が285万本/日、「Y1000」(店頭)が140万本/日。25年(3月期)販売本数は「Yakult1000」(宅配)が230万本/日(前年比6%増)、「Y1000」(店頭)が130万本/日(前年比27%増)を予想。

なお、現時点でさらなるライン増設は計画していない。

関連記事

インタビュー特集

日清オイリオ久野社長 価格改定の早期完遂目指す 家庭用、中長期視点で強化

日清オイリオグループの久野貴久社長は、喫緊の課題として価格改定の早期完遂と、ホームユース(家庭用油)の販売強化に取り組む方針を示した。

J-オイルミルズ春山社長 次元の異なるコスト環境 油脂、価格引き上げ急ぐ

J-オイルミルズの春山裕一郎社長執行役員CEOは、油脂のコスト環境が悪化する中で、「価格改定の浸透を急ぐ」方針をあらためて強調した。

新潟・葵酒造、2年目は自社栽培米で仕込む 「Domaine Aoi」始動 「日本酒になじみがない方にも」青木代表

「飲むことで幸せを感じられるような日本酒を提供していきたい」と話すのは葵酒造(新潟県長岡市)の青木里沙代表取締役。昨年冬、JR長岡駅からほど近い場所に位置する創業160年超の旧高橋酒造から事業を引き継ぎいだ。

カゴメ次期社長 奥谷晴信氏 国内、新たな成長軸を模索 国際、M&Aも視野に成長を

カゴメの次期社長(2026年1月1日付)に内定した奥谷晴信現取締役常務執行役員(一部既報)。アジア事業カンパニーやグローバルコンシューマー事業部、国際事業本部などキャリアの多くを国際事業に携わってきたが、21年以降は国内事業でも手腕を発揮。

ウーケ 花畑佳史社長 パックごはん、第4工場が来春本格稼働 国内外に新規拡大増やす

利便性と品質向上により、年々市場を拡大するパックごはん。最近はコメ価格高騰の影響や防災食への利用増加が相まって、需要はさらに伸びている。

〈持続可能性追求するアイルランドの食料生産〉シーフード編①大西洋の自然が育む恵み 海洋資源の保護に重点

〈持続可能性追求するアイルランドの食料生産〉シーフード編①大西洋の自然が育む恵み 海洋資源の保護に重点