不二製油グループ 純粋持株会社制を解消 来年4月から不二製油㈱に

不二製油グループ本社は、25年4月1日予定で完全子会社の不二製油を吸収合併することを決めた。6月27日の株主総会で正式決定する。なお、吸収合併に伴い、存続会社の商号を「不二製油㈱」に変更する予定。代表取締役社長には酒井幹夫現不二製油グループ本社社長CEOが就く。

不二製油グループは、グローバル経営における事業運営の現地化と迅速化を目的として15年10月にグループ本社制(純粋持株会社制)に移行。業務用チョコレート事業を海外展開の成長の柱として、各エリアでの事業展開を加速させてきた。

しかしながら、コロナ禍以降は急激な環境変化や地政学リスクの高まりによって、サプライチェーン全体に及ぶ課題やサステナビリティへの対応強化など、これまでの財務経理やESGなどの機能軸による事業管理強化は継続しつつ、経営資源の一元管理・最適配分による事業戦略の推進・強化が必要と判断し、事業持株会社制に移行する。