イオンリテールは4月26日、横浜市営地下鉄「高田駅」前の工場跡地に「そよら横浜高田」(神奈川県横浜市港北区)をグランドオープンした。
都市型ショッピングセンター(SC)「そよら」の形態で新規出店したのは、関東地方で初めて。
関東地方には既に「イオンスタイル湘南茅ヶ崎」をリニューアルした「そよら湘南茅ヶ崎」、「イオン武蔵狭山店」の跡地にオープンした「そよら武蔵狭山」の2店舗がある。
「そよら横浜高田」の半径2キロの商圏内には、約14万人、6万6000世帯が暮らす。来店目標は、館全体で年間200万人を掲げる。
核店舗となる「イオンスタイル横浜高田」は、特に冷凍食品の品揃えに力を入れる。地域最大級の900品目を取り揃え、ワンプレートの食事のほか、人気の「ご当地アイスコーナー」を設けて差別化を図る。
事前のアンケートによる地域住民からの要望を受け、鮮度の高い食材の提供にもこだわる。対面の鮮魚コーナーでは、毎週日曜に当日漁獲・水揚げされた鮮魚を販売。切り身や刺身用の調理サービスや、おいしい食べ方の提案も行う。
住民からのリクエストが多かった100円均一ショップや飲食店も入居する。
地域唯一のワンストップショッピングを実現し、今後は家族連れに喜ばれるワークショップや催事も検討しているという。
地域の課題解決にも積極的に取り組む。
「そよら横浜高田」は、港北区と「地域防災力強化等に関する連携協定書」を締結。店内にハザードマップが掲示されるなど、防災に関する情報発信のほか、災害発生時には駐車場などが避難場所として活用される。
イオンは既に横浜市と包括的な協定を締結。今回の行政と店舗での個別の協定は、同社と横浜市では初の取り組みとなる。
河川による水害の防災について、地域住民から港北区に要望が寄せられ、港北区からの申し出を受けて締結された。