日本冷凍めん協会調べによる23年(1~12月)の冷凍めん生産数量は、20億2426万食、前年比1.0%増だった。市販用(構成比56%)は前年2ケタ伸長の反動で11億2831万食、5.1%減にとどまったものの、業務用(同44%)が行動規制の緩和を追い風に8億9595万食、約1割増でカバーした。
また昨年に続き年間の工場出荷額を公表。業務用は442.7億円、前年比3.1%増、市販用は889.6億円、同23.7%増、合計は1332.3億円、16.0%増だった。価格改定の効果で数量ベースよりプラス幅が大きくなったとみられる。
品目別は▽うどん11億3729万食(前年比3.1%増)▽日本そば1億9357万食(同4.0%減)▽中華めん3億5227万食(同0.1%増)▽パスタ2億640万食(5.0%減)▽焼きそば6146万食(同13.3%増)。
最大ボリュームの「うどん」(構成比56%)は3.1%増。市販用は微減となったが、業務用が4年ぶりの伸長(12%増)でけん引した。「中華めん」(構成比17%)は0.1%増。こちらも市販用がマイナスだったものの、業務用が好ペース。後者は2年連続の2ケタ増で18年度以降の最多食数となった。「パスタ」(同10%)は5.0%減。業務用、市販用とも同程度の減少幅。「日本そば」(同10%)は4.0%減。業務用は微増だった一方、市販用が落ち込んだ。「焼きそば」(同3%)はウエートが低いものの、昨年は13.3%増をマーク。市販用で新商品が積極的に投入された効果もあると見られ、とくにセットめん・調理めんの伸びが目立った。
調査は国内で冷凍めんを製造している35社を対象に実施。一部協会の推定値を追加して集計。