不二製油グループ本社は、持続可能なパーム油を原料とした高付加価値のパーム油の製造・供給体制を拡充する。連結子会社のFUJI OIL ASIA PTE.LTD(シンガポール、以下FOA)が、マレーシアのパーム油・パーム核の製造会社Johor Plantations Grope Berhad(マレーシア・ジョホール州、以下JPG)と合弁会社を設立する。
新設する合弁会社は、JPGが保有する十分に管理された農園から、高品質かつトレーサブル(生産者から消費者に届くまでの生産・加工・流通経路が追跡可能であること)で、持続可能な原料パーム油を確保し、RSPO/IPグレードに対応した高付加価値のパーム油製品を製造・販売する。バイオマスと排水からのエネルギーを利用した分別・精製工場を農園内に新たに建設する予定。
合弁会社の名称は、JPG Fuji Sdn Bhd(予定)。所在地はマレーシア・ジョホール州。資本金は最大180百万マレーシアリンギ。出資比率はJPG51%、FOA49%。事業開始は4月1日を予定する。
不二製油グループは「責任あるパーム油調達方針」に沿って、基礎原料であるパーム油においてサステナブルな調達に取り組んでいる。トレーサブルで持続可能なパーム油の需要は欧州市場を中心に拡大しており、日本市場においても今後の需要増加が予想されている。