10.8 C
Tokyo
4.9 C
Osaka
2025 / 11 / 23 日曜日
ログイン
English
加工食品菓子フルタ製菓 二ケタ増収へ驀進 インバウンド需要にも勝算
2025台湾食品調達商談会 in Osaka by 台湾貿易センター

フルタ製菓 二ケタ増収へ驀進 インバウンド需要にも勝算

フルタ製菓は2013年から10年間右肩上がりで売上を拡大。今期(24年3月期)も増収基調で推移し二ケタ増収の着地に向けて年初から驀進の気構えを示す。

前期売上高は212億5千800万円に達し、今期売上高は前年比12%増の238億円を計画。2022年にグループ入りした杉本屋製菓を含めたフルタ製菓グループ全体では売上高270億円を目指していく。

11日、フルタ会賀詞交歓会・二部懇親会で冒頭あいさつした古田盛彦社長は「これからも菓子業界の元気印の企業として勝ち残っていけるように、64期目標である238億円の達成へ製販・全社一丸となって年初よりスタートダッシュしていく。当社にとって、今年も一段高いステージへ飛躍していくための大変大切な1年間」と決意を新たにする。

古田盛彦社長(フルタ製菓)
古田盛彦社長(フルタ製菓)

同社は、ファミリーチョコレート・ポケット菓子・チョコエッグ・焼き菓子の4本柱を事業の中心と位置付け、無駄・ロスの徹底した排除にも取り組みながら営業活動を推進している。

ファミリーチョコレートの主要商品は「生クリームチョコ」「柿の種チョコ」「ドレミソングチョコ」で、ともに好評を博している。

2021年の創業70周年を機にスタートした「生クリームチョコ」の増産体制の構築・初のアンテナショップ「ふるたす」の営業・杉本屋製菓のグループ化の3つのプロジェクトも順調に進捗。

「これらのこと(3つのプロジェクト)を短時間に実行して実現でき、当社の社員の底力に心から改めて感謝申し上げる。それを支えていただいているフルタ会会員企業さまにも深く感謝を申し上げる」と語る。

さらなる成長へインバウンド需要にも勝算を見込む。「今年の年末には、その次の25年に予定されている大阪・関西万博の話題や対応も本格化していることと思う。インバウンド需要が必ず菓子業界にもしっかりもたらされると確認しており、われわれ一つ一つの企業がその“果実”を確実なものにしていけるよう努力していきたい」との見方を示す。

乾重一営業本部顧問(フルタ製菓)
乾重一営業本部顧問(フルタ製菓)

中締めのあいさつで乾重一営業本部顧問は「4月から12月までの9か月間で107%という数字で進捗した。これから戦う1月から3月に大型商品を2品投入して110%以上の数字をつくり出し最終的には二ケタ増の売上で着地をしたい」と締めくくった。

一部・式典では、フルタ会会長を務める福谷の福谷藤七郎社長と古田鶴彦会長が年頭あいさつ。古田会長は「皆さまのおかげで今日を迎えることができた」と感謝の意を表した。

なお、フルタ会賀詞交歓会では、能登半島地震の犠牲者に祈りを捧げ、鏡開きと万歳三唱を取りやめた。

関連記事

インタビュー特集

カゴメ次期社長 奥谷晴信氏 国内、新たな成長軸を模索 国際、M&Aも視野に成長を

カゴメの次期社長(2026年1月1日付)に内定した奥谷晴信現取締役常務執行役員(一部既報)。アジア事業カンパニーやグローバルコンシューマー事業部、国際事業本部などキャリアの多くを国際事業に携わってきたが、21年以降は国内事業でも手腕を発揮。

ウーケ 花畑佳史社長 パックごはん、第4工場が来春本格稼働 国内外に新規拡大増やす

利便性と品質向上により、年々市場を拡大するパックごはん。最近はコメ価格高騰の影響や防災食への利用増加が相まって、需要はさらに伸びている。

明星食品 新提案「麺の明星 主食麺宣言!」 4つの軸の袋麺アレンジで食事性アップ

明星食品は、こだわりの麺技術で開発した商品ラインアップを全面に押し出し、新たに「麺の明星 主食麺宣言!」と銘打ったプロモーションを大々的に展開している。

イチビキ 中村拓也社長 豆みそ・たまりNo.1の矜持を 人口減睨み業務用・海外強化

安永元年(1772年)創業の醸造・食品メーカー、イチビキ。今年6月20日付で同社社長に就いた中村拓也氏は、98年入社。

「大豆ミート」対談 マルコメ・日本製鋼所 次世代型食品へ課題と提言

健康志向が高まり、プラントベースフード(PBF)にも関心が集まる中、2023年9月に大豆ミートメーカー5社が発起人となり、「日本大豆ミート協会」が設立された。

〈持続可能性追求するアイルランドの食料生産〉シーフード編①大西洋の自然が育む恵み 海洋資源の保護に重点

〈持続可能性追求するアイルランドの食料生産〉シーフード編①大西洋の自然が育む恵み 海洋資源の保護に重点