明治ホールディングス 北海道に新工場設立へ 環境配慮型の最新設備

明治ホールディングスはこのほど、子会社の明治における北海道根釧地区の新工場設立と、老朽化が進む2工場の生産体制再編を決めた。新工場は27年3月に生産開始予定。CO2排出量を既存工場比で50%削減するなど環境に配慮した工場で、付加価値の高い商品を生産し、海外輸出含めた事業拡大に取り組む方針。

コンセプトは「人、環境に優しいサステナブルな付加価値乳製品工場」。乳が持つおいしさや栄養など価値を高めた新たな乳製品を生産し、海外輸出を想定したハラル認証取得なども進める。

IoTや自動化設備などを最大限活用し、省人化・省力化を追求し、新たな技術・生産方式の導入でCO2排出量と地下水の揚水量を既存工場に比べ50%削減するなど地球環境に優しい工場を実現する。

西春別工場(北海道野付郡別海町西春別43―7)と本別工場(北海道中川郡本別町新町1番地)はいずれも操業から50年以上が経過し老朽化がみられることから、乳製品の安定供給や生乳の需給調整機能維持に向けて、建屋や生産設備など再編する。27年3月に西春別工場、9月に本別工場を生産中止予定。

新工場建設は名称未定、建設予定地は北海道標津郡中標津町字計根別71番地他。敷地面積23万258㎡(6万9千652坪)、投資額約480億円、生産品目は脱脂濃縮乳、脱脂粉乳、乳たんぱく質、クリーム、バターなど。生産能力は生乳換算43万t/年(50万t/年への生産能力増強を想定)。24年4月に着工、27年3月に生産開始予定。

なお「本投資が24年3月期の連結業績予想に与える影響は軽微」(明治)と見込んでいる。