日本パスタ協会は11月15日、「パスタ大学2023」をオンラインで配信し、岡山県、島根県、鳥取県、広島県の栄養士、管理栄養士約130人が参加した。
冒頭、及川俊則会長(マ・マーマカロニ社長)があいさつ。外食産業や企業の研究開発職を対象に37年前にスタートしたパスタ大学の歴史や役割、パスタ協会の取り組みについて述べた。及川氏は今回の開催にあたり「給食などの食に深いかかわりのある管理栄養士、栄養士の皆さまにパスタ料理のおいしさや健康に役立つ情報をご紹介できることを喜ばしく思っている」と話した。
講演では、オリーヴァ内科クリニック院長の横山淳一氏が地中海食の歴史や医学・栄養学的な機能性を報告。地中海食の中でもパスタは重要な担い手で、「保存性に優れる」「生活習慣病予防」などの利点を紹介した。
横山氏はエビデンスデータを交えながら、パスタが食後血糖値の上昇が緩やかな低GI食品で肥満や糖尿病の予防が期待できる点を解説。食物繊維の豊富さからも栄養学的意義があると述べた。
アッカスタジオの小川晴子氏は、イタリアで郷土料理などを学んだ経験を生かし、栄養士や管理栄養士に向けたパスタ調理のポイントやレシピを紹介した。
小川氏は、パスタの基本的なゆで方や材料の選び方を説明するとともに、受講地域の地元食材などを用いた4品分のレシピを披露した。