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植物性飲料 「砂糖不使用の波」到来 豆乳からも新商品が続々

 植物性飲料で砂糖不使用のトレンドが起きている。先行しているのはアーモンドミルク。「アーモンド効果」(江崎グリコ)では「砂糖不使用」が成長を牽引。1ℓと200㎖を合算したシリーズ全体の飲用杯数のうち「砂糖不使用」は48%を占めるまでになった。

 江崎グリコ健康事業マーケティング部の田中莉夏子氏は「飲料全般で無糖の需要が高まっており、今後もこのトレンドは続くと思われる。アーモンドミルクも同様に砂糖不使用のニーズが高まっており、今後も強化していきたい」と意欲をのぞかせる。

 「アーモンド・ブリーズ」(ポッカサッポロフード&ビバレッジ)も「砂糖不使用」が牽引役となっている。1―9月の販売状況についてポッカサッポロの武田真一郎マーケティング本部ブランドマネジメント部副部長は「トータルでは市場同様に足踏み状態にあるが『砂糖不使用』は伸びており、特にECが牽引している」と振り返る。

 すっきりした味わいで飲み物や料理への汎用性が高く、1日分のビタミンEに加えて、牛乳と同じように楽しめる点が支持を集めている。

 「やはり習慣化されている方にとって毎日摂り続けるものであるからこそ、砂糖が入っていないものを好まれるのだと思う。あとは使いやすさ。砂糖が入っていないため、いろいろなものに合わせやすい。われわれとしては牛乳のように使っていただけるものを目指したコミュニケーションを続けており、このような活動も奏功しているとみている」と説明する。

 ポッカサッポロは、砂糖不使用の細分化にも挑む。「砂糖不使用」の派生品として、3月に「アーモンドミルク&オーツミルク無糖」と「アーモンドミルク&ココナッツミルク無糖」を新発売。今後追随の動きが予想される。

 豆乳市場にも砂糖不使用の波が来ている。今年3月、キッコーマンソイフーズは「砂糖不使用 調製豆乳」を新発売して調製豆乳と無調整豆乳の間にあるニーズの取り込みを図っている。

 開発の背景について、キッコーマンの荻生康成執行役員マーケティング本部企画開発部長は「無調整豆乳が非常にプレーンであるので調製豆乳にシフトしたものの、調製豆乳からも離反してしまった方を丁寧に調べると『甘さがない無調整豆乳のような調製豆乳』を求める声が結構なボリュームであった」と語る。

 以降、ラインアップを強化し、5月に「砂糖不使用 豆乳飲料 麦芽コーヒー」と「同 紅茶」、9月に「同 抹茶」を新発売。「今後は、砂糖不使用が一つのカテゴリーになれるように育てていく」考えだ。

 既存品では、マルサンアイが「豆乳飲料 麦芽コーヒー 砂糖不使用」(200㎖)を展開し好評を博している。同商品では砂糖の有無や量を気にしているユーザーや、これまでの豆乳飲料は甘すぎると感じていたユーザーをターゲットにしている。9月からは、新たに1ℓをラインアップに加え、食事中に家族で飲めるとしてアピールしている。

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