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本格パスタの小麦粉デュラムセモリナ粉100%使用のマカロニを原料にしたパスタスナックが好評 三州製菓

 1950年7月から法人組織として米菓の製造を手掛けている三州製菓(本社・埼玉県春日部市)は、テーマパークや観光施設などへのOEM供給を主な販売先とし、菓子カテゴリの領域を拡大している。

 カテゴリで近年好評を博しているのが、2000年頃から展開しているパスタスナック(揚げパスタ)だ。一般的な小麦粉とは異なり、特に柔軟でタンパク質が多く含まれる本格パスタの小麦粉「デュラム・セモリナ小麦粉」を原料に使用し、独自の特殊製法で揚げて後味さっぱりのカリカリ食感が特徴。

斉之平一隆社長
斉之平一隆社長

 斉之平一隆社長は「市場にパスタスナックと称する商品が多くある中、本物のマカロニ(パスタ)を使用しているのは当社だけだと思っている。多くの類似品は、パスタの形をした小麦粉のスナック菓子に近しい」と胸を張る。

 揚米菓の技術で培ったフライの独自技術も特徴。「揚げ油に米油をブレンドしており、揚げ煎餅の風味も味わえる」という。

 三代目の斉之平社長は、2010年早稲田大学政治経済学部を卒業後、サントリーに入社し経理と営業を担当した後、2013年、三州製菓へ入社。

 社長に就任した2021年に最優先して取り組んだのは、当時3割弱だったパスタスナックの売上構成比を引き上げていくことだった。

 「OEMを含めて売上の半分を占める商品群の原材料を小麦粉由来とし、もう半分の商品群の原材料をうるち米由来とすることで、どちらかの原材料価格が不安定になった場合、もう一方で支えられるようにするというリスクヘッジ観点からパスタスナックの強化に取り組んだ」と振り返る。

 その結果、スーパーやコンビニで販売した「糖質オフ パスタスナック」が受け入れられ、パスタスナックが売上全体の5割を占めるまでに拡大。残りは4割が米菓、1割がスナックのOEMで占められる。

 今後、パスタスナックでは、ご当地の味付けで土産需要を獲得していく。

 「これまで埼玉県の『ピッツァ&パスタるーぱん』や群馬県の『ベスビオ』、名古屋のあんかけスパゲッティとコラボしたご当地商品を展開し、今後も広げていく」と力を込める。

 そのほか、ECをメーンに健康軸の新商品発売を予定し、テーマパークに向けても積極的に商品を投入していく。

 パスタスナックのOEMについては「キャラクター菓子のニーズが多いことから、第1工場(埼玉県春日部市)に新設備を導入して今秋をめどにこれまで外注していたキャラクター型への成型を内製化する」との考えを明らかにする。

 前期(6月期)売上高は、前々期比5%増の46億円となった。2034年に売上高100億円を計画。計画達成に向けて「事業領域もご縁があればいろいろと広げていきたい」と意欲をのぞかせる。

 1月には、クッキーやサブレを製造するグループ会社のアイエムコーポレーションを吸収合併して、愛知黒佛工場(愛知県津島市)と愛知百島工場(同)の2工場を三州製菓の工場として稼働開始した。

 「三州製菓の販路を生かして人気のクッキー缶や付加価値のある生サブレなどを強化していく。今後は、しょっぱい味わいのクッキーをアソートした自社ブランドの発売を予定している」と述べる。

 キャンデーは、2022年にワンダーランドの事業を承継したことを機に展開。土産需要を取り込めていることから、今後は観光地でのアイテムを増やしていく。

 2024年7月には、ギフトなどの包装を手掛けるハイサービスを傘下に入れ、第3工場(埼玉県春日部市)と一本化。現在、ギフト用アソートを行い、今後、ECの出荷拠点にしていく。

 第1工場では焼米菓と揚米菓、パスタスナックの製造、本社・第2工場では焼米菓と包装を行っている。

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