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チョコに費やすお金がビスケットやアイスに流出 チョコから攻め入るロッテは岩塚製菓とカテゴリー越え提案

チョコレート市場の22年販売金額は前年比1%程度のマイナスで着地し、微減要因としてビスケットとアイスへの流出が浮上した。

7月5日、ロッテマーケティング本部ブランド戦略部チョコレート企画課の中村準氏はインテージSRI+を引き「チョコを買って下さるお客様の数は変わっていないが、チョコに費やす金額がコロナ禍の2020年をピークに少しずつ目減りしている」と指摘する。

購入金額の流出先としては、半生菓子・ビスケット・アイスを挙げる。

このうち半生菓子はチョコとのニーズの距離が近く常に流出入を繰り返しているとし、ビスケットとアイスへの流出を問題視。

「チョコへのニーズが高まる中で、チョコ以外のカテゴリーからもチョコを軸とした商品展開が物凄く増え、それらの商品への流出が散見された。これに対し当社は、チョコに求められているニーズを強化していくとともに、カテゴリーを超えた新たなチョコの提案が必要と考えている」と語る。

この考えのもと、ロッテは今期(3月期)、「ガーナ」などロングセラーブランドを軸足に健康意識・消費の二極化・サステナブル・推し活(コンテンツ)の4つ外部環境に対応していく。

この中で、カテゴリー越えの提案として、岩塚製菓と共同開発した「バリカタ職人シェアパック」を9月19日に新発売した。

これは米菓市場が拡大基調にあることと岩塚製菓が持つ米菓の開発・製造技術に着目した動きとなる。

米菓市場については「菓子の売上げランキングを見ていくと、米菓はチョコ、ビスケットに次ぐ第三のカテゴリー。2021年は生産逼迫により苦戦しているように見えたが、22年以降は好調に推移し米菓との組み合わせにかなりの可能性がある」との見方を示す。

「バリカタ職人シェアパック」は、国産米100%(米原料中)使用した堅い米菓を秘伝の比率でチョコ包みしたチョコせんべい。米菓はチョコと合わせるようにこだわり抜いたバリカタ醤油あられを使用し、甘じょっぱい味わい、食感が特徴。

そのほか主流の提案としては、前述の4つの外部環境に対応すべく「ガーナ」「クランキー」「ZERO」などの各ブランドから新提案を行う。

「紗々」ブランドからは、冬季チョコの王道フレーバーとされるキャラメルとトレンドのバターを組み合わせた「ばたぁきゃらめる」を10月24日に新発売。同時期、グループ会社の銀座コージーコーナーからも「ばたぁきゃらめる」のケーキを新発売して話題化を図る。

「パイの実」ブランドは、「深みショコラ」2品を9月26日にリニューアル発売。「新たな取り組みとして、パイ生地にもしっかりチョコを練り込むことで、生地からもチョコ味を味わえる品質に磨きをかけた」。

「ビックリマンチョコ」ブランドは、先行販売して販売好調の「天使が悪魔になっちゃったビックリマンチョコ」を10月3日から西日本エリアにて発売する。続いて10月17日には「呪術廻戦マンチョコ2」を東日本エリアにて発売する。

なおチョコ市場が22年前年を下回った中、ロッテのチョコカテゴリー販売金額は前年比1.2%増となった。

「チョコは嗜好品のため、昨今の値上げ基調で最初に選択外にされるカテゴリーと思っていたが“日々ストレスを抱えている中でチョコくらいは食べさせてよ”というお声が多く聞かれた。我々としても必需品と思われているチョコに対し、もっとニーズを満たせるように商品ラインナップを拡充していきたい」と意欲をのぞかせる。

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