そごう・西武は、今年のバレンタイン商戦テーマを「個性豊かなカカオを味わいつくす」とし、チョコレートだけでなくカカオに特化した商品を展開、カカオの魅力を丸ごと楽しめる「チョコレートパラダイス2023」を20日から開催する。
カカオの産地別や濃度別の食べ比べ商品のほか、カカオ豆の外皮「ハスク」を活用したカカオティーや、カカオの果肉「パルプ」を使用したジュース、「カカオ豆」そのものとチョコレートを組み合わせたスイーツなども販売。
行動制限が緩和され、ごほうび需要も見込まれることから会場だけで楽しめるイートインメニューや、館内で焼き上げるクッキーなど様々なチョコレートを楽しめる100以上のブランドを展開。西武池袋本店のデパ地下では、老舗和菓子店が作るバレンタインスイーツを発売。そのほかオーストラリアの人気アーティスト「モルガ」が描き下ろしたデザインパッケージ入りのスイーツなど個性的な商品が登場する。
杉田大樹バイヤーは今回のバレンタイン商戦について「女性がメーンのイベントだったが、そごう・西武ならではの限定感のある商品や企画で男性の需要も増え、キャラクター商品は子どもにも人気、客層の幅は広がっている。客単価も上がっており、全体で10%増を見込んでいる」と自信のほどをうかがわせた。なお12月1日からEC販売を開始、バリエーションや限定商品を増やし、12月単月で40%増と大幅に伸長している。
また、今年発売3年目を迎えた「MAAHA CHOCOLATE」は、「カカオタブレット」や「カカオテリーヌ」を発売。メディアの影響もあり自社のオンラインショップはほぼ完売と人気を博している。代表の田口愛氏は、サステナブルな未来を目指しガーナに工場を2棟建て、今後の目標について「ガーナで女性ショコラティエを10人、農家を30人雇用するまでに成長した。今後はカカオ生産者の顔が見えるチョコや、製糖工場を作り砂糖にまでこだわっていきたい」と意欲を語った。