加工食品菓子全国落花生協会 3月末に解散 業界一丸での需要喚起は継続

全国落花生協会 3月末に解散 業界一丸での需要喚起は継続

日本ピーナッツ協会の鈴木隆一理事長
日本ピーナッツ協会の鈴木隆一理事長

 業界団体が解散・再編しながらも、引き続き業界一丸となって落花生、ピーナッツの需要を喚起していく必要性が、1月22日に開催された全国落花生協会の新年賀詞交歓会で共有された。

 冒頭あいさつした同協会の根本実理事長は「当協会は本年3月末をもって解散することになっているが、来年以降においても落花生、ピーナッツに関する情報交換の機会が確保されるように実施体制などについて関係者の皆さまと相談している。取り組み内容が明らかになった段階で皆さまにご案内させていただきたい」と語る。

落花生輸入商社協議会の三浦芳嗣会長
落花生輸入商社協議会の三浦芳嗣会長

 落花生を取り巻く厳しい環境にも触れる。

 「国内の落花生は、北海道での栽培でも新たな動きも見られるようだが、総体として生産者の高齢化や天候不順による生産量の変動などにより既存産地の落花生生産量は縮小傾向にある」と指摘する。

 輸入品についても、円安や人件費・物財費の上昇、他のナッツ類との競合などにより厳しい環境にあるとみており、「関係者が連携を深めながら消費の拡大、業界の振興に取り組んでいくことが重要」と呼びかける。

 これに対し、来賓あいさつした農林水産省農産局穀物課の尾室義典課長は「農水省としても需要の拡大、新品種の導入などの生産振興にしっかりと取り組みつつ、関税割当制度の適切な運用で安定供給に努めていきたい」と述べる。

 時を同じくして落花生輸入商社協議会と日本ピーナッツ協会は組織統合する。

 日本ピーナッツ協会の鈴木隆一理事長は「全国落花生協会の解散に伴うわれわれの協会(日本ピーナッツ協会)の新しい役割、新しい仕事についてもしっかりやっていきたい」と力を込める。

 落花生輸入商社協議会の三浦芳嗣会長も「組織は変わるが、アメリカの業界や中国の業界とのやり取りを継続してやらせていただきたい」と意欲をのぞかせる。

 なお、「節分には落花生で豆まき!」と題して、全国落花生協会・日本ピーナッツ協会・千葉県落花生協会は2月2日と3日の2日間、JR有楽町駅周辺(東京都千代田区)で落花生製品と豆菓子の配布・販売、千葉県落花生150周年のPRを実施する。

関連記事

インタビュー特集

Mizkan フルーティス刷新(後編) 「新・果実体験」を提供 リフレッシュしたい時に

Mizkan(以下ミツカン)は今春、食酢飲料「フルーティス」ブランドをリニューアルした。家庭用では業務用で人気の「シャインマスカット」「あまおう」「白桃」を、家庭用・業務用の双方で「ざくろ」を新発売した。

Mizkanフルーティス刷新(前編) 果実のおいしさが主役の新製法 マーケティング本部 田中菜々美氏に聞く

Mizkan(以下ミツカン)は今春、食酢飲料「フルーティス」ブランドをリニューアルした。

学生が育てるアーモンドの木 明日の社会へ価値循環 デルタインターナショナル×キャンポスブラザーズ

アーモンドの世界的産地である米カリフォルニア州でも、トップクラスの供給量を誇るキャンポスブラザーズ社。日本の販売総代理店を務めるデルタインターナショナルでは、学生の手でアーモンドの木を育てて商品化することを目指す玉川大学の...

原点は休憩中に見上げたキウイ 全国で食材発掘、生産者と企業つなぐ サッポロビールの地域創生事業

 明治9年(1876年)、北海道で新たな産業を興すべく設立された「開拓使麦酒醸造所」をルーツとするサッポロビール。創業150周年を迎える今も、その“開拓”の精神は息づく。ビール会社としての枠にとらわれない発想力を武器に、事業領域拡張の最前線で奮闘する人物に迫った。一次産業を担う各地の生産者と企業のバイヤーをつなぎ、農林水産物の需要創出をサポートするサッポロビールの地域創生事業。その原点は、外食企業のコンサルティングを手がける部署で九州の拠点に配属されていた、一人の担当者のひらめきだった。

カキ養殖の展望を聞く〈前編〉 “殻付き”市場拡大 環境変化と効率化に対応 シーパジャパン・吉本剛宏社長

瀬戸内海で養殖カキが甚大な被害を受け、生鮮市場だけでなく加工メーカーや流通にも影響が及んでいる。こうした中、従来の養殖方法とは異なるシングルシード養殖法が注目されている。