チーズ 輸入原料高騰で「国産」の価値訴求強める 酪農乳業の課題解決に貢献

雪印メグミルク、明治は、国産チーズの価値訴求を強めている。輸入原料チーズ価格の高騰を受け国産ナチュラルチーズとの価格差が縮まるなか、国産ならではのおいしさや価値を再認識してもらうとともに、国産牛乳乳製品の消費拡大にも貢献する狙いだ。

雪印メグミルクは11月1日から、北海道産ゴーダチーズを100%使用した「雪印北海道100 ゴーダ 6Pチーズ」(90g、税別400円)、「同ゴーダ クラッシュ」(150g、税別550円)を全国で期間限定発売する。

「チーズの需要が高まるこれからの季節に、国産チーズを使用した特別感のある商品をお届けしたい」「自宅で過ごす機会が増えたからこそ、いつもの食卓をちょっと贅沢にしたい」(同社)との想いを込めて開発したもので、原料のゴーダチーズは同社なかしべつ工場(北海道)で製造。

6Pチーズは、北海道産ゴーダチーズを100%使用したプロセスチーズ。クラッシュは、食べやすいひとくちサイズに砕いたナチュラルチーズ。2品ともパッケージは黒とゴールドを基調とし、上質さや特別感を演出。牛乳の消費拡大に取り組むプロジェクト「牛乳でスマイルプロジェクト」のロゴを表示した。

「雪印北海道100 ゴーダ クラッシュ」(雪印メグミルク) - 食品新聞 WEB版(食品新聞社)
「雪印北海道100 ゴーダ クラッシュ」(雪印メグミルク)

明治は10月1日から、国産生乳を100%使用した「明治北海道十勝チェダーチーズ(カット)」「同ゴーダチーズ(カット)」(80g、税込497円)、「同パルメザンチーズ(カット)」(80g、税込518円)を全国で通年販売する。

3品とも、カット後そのまま真空包装することで豊かな風味がいつでも楽しめるのが特長。乳製品の消費拡大への貢献と日本の酪農家支援を目的に2020年から期間限定で発売してきたが、継続的な国産生乳の消費拡大に貢献すべく通年販売に踏み切る。パッケージには、乳製品を普段より一つでも多く消費してもらうことを喚起する「プラスワンプロジェクト」のロゴも配した。

同社では「本商品の通年販売を通じ、さらなるチーズの消費拡大を図ることで日本の酪農・乳業界の課題解決に貢献していく」としている。

「明治北海道十勝 パルメザンチーズ(カット)」(明治) - 食品新聞 WEB版(食品新聞社)
「明治北海道十勝 パルメザンチーズ(カット)」(明治)