長年応援してきたバンドが復活する。インディーズ時代から小さなハコに通い続けてきた。無様だっていい、人間らしく歩いていこう。そんな歌に何度も救われた。
▼食品業界では植物性ヨーグルトやチーズを打ち出すメーカーがある。発表会で担当者が正直に話す。「まずい」「得体が分からない」といった率直な声もあるという。それでも商品を出すのは、『たんぱく質クライシス』やアレルギー、ヴィーガンなど、これからの食を考えた時に必要な選択肢だからだ。
▼売れ行きが厳しくとも、メーカーの思いは変わらない。むしろ「このおいしさを知ってもらうぞ」という熱量が強まっている。新商品を食べると、確かに前よりおいしい。届けたい思いや試行錯誤が伝わる。
▼大衆に受ける音楽、大衆に好まれる味。何気なく耳に入り口に馴染むものほど売れていく。一方で、まだ広く知られていない歌に心を奪われることがある。食品にも金額ベースでは測れない熱い思いが込められている。そんな小さな光を、これからも応援したい。
