全国はちみつ公正取引協議会(以下、はちみつ公取協)、全日本はちみつ協同組合など蜂産品団体が偽和蜂蜜の排除に向けた情報発信を強化している。偽和蜂蜜とは、蜂蜜にシロップを混ぜ「純粋蜂蜜」として販売している製品を指す。おおむね中国国内で最終製品として充填し、並行輸入された商品だ。
現在、国内で流通するこうした輸入品は299~800円台/㎏と幅広いプライスゾーンで販売されており、市販向け蜂蜜市場で3割近いシェアを占めるまでに拡大、NBメーカーのシェアを徐々に奪いつつある。
並行輸入品がここまでシェアを広げたのは、食品スーパーも採用するようになったことが大きい。かつて、こうした廉売商品はDgSやディスカウンターの特売商品に過ぎず、食品SMバイヤーは製品の信用性を理由に手を出さなかったからだ。
だがコロナ環境下以降はザラ場だけでなく、上場している大手チェーンでも店頭化するようになった。NBメーカーが並行輸入品の表示と同じスペックで中国産純粋蜂蜜1㎏を販売すると「どう頑張っても1000円」を超える。
並行輸入品を販売する食品SMとしては店舗間競合で採用せざるを得なかったのかもしれないが「心配でもあるが、競合他社でも販売しているから売らないわけにはいかない。業者からも品質証明書を提示されているので問題ない」(スーパーのバイヤー)とする声が多い。
はちみつ公取協では、「正しい蜂蜜を消費者に選択していただけるよう消費者庁、税関をはじめ関係省庁に働きかけていく」としている。企業コンプライアンスが最も求められるこの時代だけに、販売業者、小売業の対応に注目が集まりそうだ。
(6月29日付本紙に「蜂産品特集」)

