加工食品菓子フルタ製菓、13年連続で売...
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フルタ製菓、13年連続で売上拡大 焼き菓子の好調が牽引 「チョコエッグ」では推し活ビジネスに手応え

 フルタ製菓の前期(3月期)売上高は前々期比3.2%増の240億円、杉本屋製菓を含めたグループ計では2%増の269億円を記録し13年連続の売上拡大を達成した。カカオ原料高騰などコストアップに見舞われた中、販売個数を維持しながら価格改定を進めてきたことが増収に寄与した。

 6月4日、取材に応じた古田盛彦社長は「主力商品の販売拡大や新たな販路拡大への取り組みにより、売上高は前年を上回る結果となった。一方、カカオをはじめとする原材料価格の高騰や包装資材費、物流費、人件費などのコスト上昇の影響を受け、利益面では厳しい結果になった」と振り返る。

 消費面では、昨夏の酷暑が全般的に消費減退を招き逆風となったものの、焼き菓子や「チョコエッグ」が好調に推移した。「伸び率でみると前期は焼き菓子が一番高い伸びをみせた。暑さにも力強さを発揮した。金額規模が大きい『チョコエッグ』も成長した」と説明する。

 焼き菓子では袋入りのクッキーが牽引。「らぽっぽファーム」とコラボした「ポテトアップルパイクッキー」などのコラボ商品で売場づくりに取り組み、前期末の2月にはオリジナルブランド「Yakne(ヤクネ)」を立ち上げた。

 「チョコエッグ」は前期、新シリーズ「チョコエッグプラス」を立ち上げ、7月に第1弾としてバーチャルユーチューバーグループ「にじさんじ」を起用した新商品を発売開始した。同商品や「チョコエッグ(ピクミン)」の販売好調から推し活ニーズの手応えを得る。

 「全日本菓子協会によると菓子市場は2025年に小売金額で4兆円の大台を突破したが、推し活市場も4兆円強ある巨大市場。積極的に推し活のトレンドに乗っかっていきたい」との考えを明らかにする。
新カテゴリの創造でも手応えを得る。

 価格訴求型の菓子「パフィーネ」と「ピアーノ」2品は、カカオ原料の一部を植物油脂で代替するなどして値頃感を創出。

 「発売前はいろいろ懸念していたが、想定を上回るご評価をいただいた。2品とも導入が進み年末年始には特売にも入れていただき、買いやすさも手伝って好回転となった」と語る。

 新キャラクターをデザインした小判型チョコレート「ザクノスケ」は、キャラクターとチョコレートの中にワッフルクランチを入れたザクザク食感が好評を博し成功したという。

 ファミリーチョコレートの多くは昨年末から再び上昇基調にある。

 これにはチョコレートカテゴリの価格改定が一巡し、他の菓子カテゴリでも価格改定が進んだことが追い風となったとみられる。同社でこれまで控えられていた特売が一部で復活した。「生クリームチョコ」が通年で堅調に推移したほか、「ドレミソングチョコ」は、高騰する無垢チョコレートからユーザーを取り込み売上高が前々期比倍増となった。

 業務用チョコレートは、8月単月が酷暑の影響でアイスクリーム業界全体が苦戦を強いられたものの、年間通じた温暖化の影響で売上高は前年を上回った。

 杉本屋製菓とのシナジーについては、初の試みとしてフルタ製菓と杉本屋製菓の営業担当が協働して小売店に大陳コンクールへの参加を呼びかけたとろ、両社の販路開拓や定番導入、特売につながった。

 「フルタ製菓のチョコレートや焼き菓子の上に杉本屋製菓の羊羹が陳列されるといった独特の売場づくりにより、お客様の買上げ点数も増えたと聞いている」と述べる。

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