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国産もち米高騰に打ち克つべく「あられ、おかき、ひとすじに」をモットーに国産もち米100%の米菓で新価値提案 竹内製菓

 竹内製菓は、国産もち米が高騰する逆風に打ち克つべく国産もち米100%の米菓で新価値提案していく。

 同社は1946年1月に創業。創業80周年の目玉商品として、「ホットサラダ」(54g)と「モチノヒカリ」(53g)のハイエンド商品2品を2月に新潟県内で新発売して同社の中で個包装という新価値を提案し新規顧客獲得を図る。2品の参考上代は350円。

 取材に応じた三代目・社長の竹内氏は「創業80周年を迎え、改めて自社が大切にしているコーポレートメッセージを打ち出していく」と意欲をのぞかせる。

 同社は、創業以来、「あられ、おかき、ひとすじに」をモットーに、餅米菓造りの技術とノウハウを蓄積している。

 「ホットサラダ」は、「極上柿の種」と並ぶハイエンド商品。同2品について「原料から製法の全てにこだわり、少々高額だが竹内製菓の歴史を語る上でフラッグシップになる」と胸を張る。

 今回、「ホットサラダ」に個包装とアルミ蒸着の外袋の二重包装を採用して磨きをかけた。

 「『ホットサラダ』は自社ブランドの中で長く愛されている商品。形態をいろいろ変えて試行錯誤して残していきたい。今回は、時代に合わせて、利便性やサイズ感、食べやすさを意識して新しいユーザーを発掘したい」との想いを込めた。

 個包装にしたことで配り菓子による新規ユーザーとの接点も見込む。

 「個包装を配られた方に一度試していただき、次に買っていただきたい。個包装は認知拡大のためにも必要」とみている。

 「ホットサラダ」は餅米菓のオーソドックスな製法でつくられている。

 「丸粒の国産水稲もち米を蒸籠蒸しの機械で蒸して柔らかいおこわにして、それを杵つき製法で餅に成形し、成形した餅を冷却・裁断する。特に『ホットサラダ』は寝かせ作業ででんぷんを糖化させて自然とひび割れさせることで、硬くてカリカリではなく、見た目は硬そうでも、サクッとした食感で柔らかい」と説明する。

 効率化が求められる中で、「ホットサラダ」では製法にもこだわり、製造リードタイムは通常の倍の時間を要するという。

 味付けについては「お米との相性を意識して、油で塩と唐辛子をまぶしてピリ辛味に仕立てている」と述べる。

 「モチノヒカリ」は、「本造り柿の種」という商品名で過去展開していたもの。今回、商品名のほか、個包装とアルミ蒸着の外袋の二重包装を採用して刷新した。

 「一般的な柿の種と比べて大ぶりで生地が厚く、サクッとしたソフトな食感とお米の旨味を感じていただける。過去、進物のアソート品や業務用で展開していたのを、今回、NBの新商品として打ち出していく」と語る。

 「モチノヒカリ」の商品名については「もち米の素晴らしさを改めて認知していただきたいと考えた。売場には『ホットサラダ』とともに並べていただきたいと考えており、2品並べたときの見た目もしっくりきた」という。

 80周年施策は鋭意計画中。

 「地元・新潟県小千谷市に根ざして80年歩んできたことから、地元に還元できるようなことを考えている。地元企業とのコラボも予定している。当社は社員にも地域にも愛される会社を目指しており、地元を盛り上げていくことを含めて取り組んでいく」と力を込める。

 昨年10月に本社敷地に移転して新装オープンした工場直売店「竹内製菓ファクトリーショップ皐月堂」では、竹内社長が推奨する全国中小メーカーの米菓を展示・販売して米菓業界の盛り上げも図っている。

 「同業他社の協力体制も少し打ち出していきたいと考えた。今後は出来たての商品を食べてもらえるようにしていきたい」と語る。

 前期(10月期)売上高は、昨夏に苦戦を強いられたものの、「柿の種」「サラダ柿の種」「ひび辛大柿」の「餅紋」シリーズ3品が貢献して前々期比2ケタ増の11億7000万円を記録した。

 昨年は、柿の種やあられの米菓などを缶飲料容器風の再栓容器(缶風容器)に詰め合わせて販売するという新発想を編み出し、缶風容器を採用した「ひびからピー」(92g)と「こざかなピー」(72g)を新発売した。

 「ひびからピー」は同社人気商品の大粒の柿の種「ひび辛大柿」とバターピーナツ、「こざかなピー」には魚の形のピリ辛あられ「こざかな君」とバターピーナツをそれぞれ詰め合わせた。

 小袋入り米菓を喫食する場合、小袋を手に持たなければならないことが多いが、缶風容器は手に持たずとも固定の場所に置いておけるのが強みとなる。

 缶風容器2品について、吉田貴史取締役統括部長兼営業部長は「土産物として一部の方に支持されている。今後は土産物ルートに留まらない販売先に視野を広げて拡販していく」と述べる。

カナエ モノマテリアルパッケージ

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