飲料系飲料UCC、日本初のペットボトルコーヒー開発 原材料コーヒーのみで「おいしく飲むことで自分をととのえる」新価値創造
カナエ モノマテリアルパッケージ

UCC、日本初のペットボトルコーヒー開発 原材料コーヒーのみで「おいしく飲むことで自分をととのえる」新価値創造

 UCC上島珈琲は、原材料コーヒーのみで「おいしく飲むことで自分をととのえる」という新価値を創造した日本初のペットボトルコーヒー「UCC TOTONOU by BLACK無糖」を開発して3月16日に発売開始した。希望小売価格は税別198円。

 同商品は「コーヒー由来トリゴネリンにより、BMIが高めの方の安静時のエネルギー消費の向上をサポートする」をヘルスクレームとする機能性表示食品の無糖ブラックコーヒー。

 香料や機能性成分を無添加とし、レギュラーコーヒー100%で仕立てられている。
 原料選び、焙煎、ブレンド技術を駆使して、熱に弱く焙煎するにしたがって減少するとされるコーヒー由来トリゴネリンを1本(500ml)当たり150mg担保して機能性に加えてコーヒーとしての味わいにもこだわった。

原材料はコーヒーのみ
原材料はコーヒーのみ

 16日、発表会に臨んだ紙谷雄志マーケティング本部飲料マーケティング部部長は「コーヒー由来トリゴネリンの含有量を保ちながら健康とおいしさを両立させた。コーヒーで心と身体の調子を整えるというコンセプトを掲げ、機能的かつ情緒的な選択基準によって『毎日続ける代謝をケアする習慣』を提案していく」と語る。

 ターゲットは20‐30代の若年層。訴求にあたっては、安静時のエネルギー消費の向上をサポートする点に重きを置く。

 代謝には、じっとしている状態での基礎代謝、食事により誘発される食事代謝、体を動かしたときの身体活動代謝の3種類がある。

 1日のエネルギー消費量のうち、約70%は基礎代謝と食事代謝という安静時の代謝が占められることから、安静時のエネルギー消費に商機を見出す。

 直近1年以内にリキッドコーヒーを飲んだ20‐30代男女500人を対象に実施したUCCの調査結果を引き「10代をピークに20代から基礎代謝量が減少すると言われている。若年層の約75%以上がその事実を知っているのにもかかわらず、約34%が具体的な行動に移せていないのが現状」と説明する。

 基礎代謝の際にポイントになるのが、取り込んだ脂肪を貯め込まず燃焼させる褐色脂肪細胞だが、この細胞は加齢とともに減少してしまう。

 トリゴネリンは、この加齢とともに減少してしまう褐色脂肪細胞の代替となりうる。
 トリゴネリンを摂取すると白色脂肪細胞がベージュ脂肪細胞に変化するよう促し、ベージュ脂肪細胞は取り込んだ脂肪を燃焼するようになる。これにより、安静時のエネルギー消費が向上すると考えられる。

左かからUCC上島珈琲「TOTONOU by BLACK無糖」新製品発表会に登壇した紙谷氏と植田氏
左かからUCC上島珈琲「TOTONOU by BLACK無糖」新製品発表会に登壇した紙谷氏と植田氏

 植田恵美R&D本部研究開発部プロジェクトリーダーは「食事に気を付けたり運動することも大事だが、なかなか続けるのが難しい。コーヒーで頑張らない代謝ケアを習慣化していただきたい」と呼びかける。

 パッケージラベルは、白を基調にカルテ(診療録)をイメージしたシンプルでスタイリッシュなデザインに仕立てられている。

 「TOTONOU(トトノウ)」の商品名には「機能を伝えつつも、コーヒーは機能だけではなく情緒的に飲むものとも考えている。心をととのえるものとして、リラックス目的や語らいのツールとしても飲んでいただきたい」(紙谷氏)との思いを込めた。

 同商品は今年の最重点新商品の位置づけとなり、年間通じてマーケティング投資を行う。

 「TVCMやデジタル広告のほか店頭施策にも非常に注力していく。サンプリングや価値提案はUCCグループで取り組んでいく。業務用のお取引先さまや空港、ゴルフ場、サウナ、ホテルなどに提案していく」と述べる。

 導入状況は「非常に好調」という。大手コンビニのほか、スーパー、量販店、ドラッグストアに提案している。

 「PETコーヒーのすっきりとした味わいのトレンドはしっかりと意識していく必要がある。本当に飲み方が変わってきている中で、新たなコーヒーの価値として『これが本当においしいコーヒー』というところも伝えられる。PETコーヒーとしてしっかりと製品訴求、味覚訴求をしていきたい」と意欲をのぞかせる。

関連記事

インタビュー特集

Mizkan フルーティス刷新(後編) 「新・果実体験」を提供 リフレッシュしたい時に

Mizkan(以下ミツカン)は今春、食酢飲料「フルーティス」ブランドをリニューアルした。家庭用では業務用で人気の「シャインマスカット」「あまおう」「白桃」を、家庭用・業務用の双方で「ざくろ」を新発売した。

Mizkanフルーティス刷新(前編) 果実のおいしさが主役の新製法 マーケティング本部 田中菜々美氏に聞く

Mizkan(以下ミツカン)は今春、食酢飲料「フルーティス」ブランドをリニューアルした。

学生が育てるアーモンドの木 明日の社会へ価値循環 デルタインターナショナル×キャンポスブラザーズ

アーモンドの世界的産地である米カリフォルニア州でも、トップクラスの供給量を誇るキャンポスブラザーズ社。日本の販売総代理店を務めるデルタインターナショナルでは、学生の手でアーモンドの木を育てて商品化することを目指す玉川大学の...

原点は休憩中に見上げたキウイ 全国で食材発掘、生産者と企業つなぐ サッポロビールの地域創生事業

 明治9年(1876年)、北海道で新たな産業を興すべく設立された「開拓使麦酒醸造所」をルーツとするサッポロビール。創業150周年を迎える今も、その“開拓”の精神は息づく。ビール会社としての枠にとらわれない発想力を武器に、事業領域拡張の最前線で奮闘する人物に迫った。一次産業を担う各地の生産者と企業のバイヤーをつなぎ、農林水産物の需要創出をサポートするサッポロビールの地域創生事業。その原点は、外食企業のコンサルティングを手がける部署で九州の拠点に配属されていた、一人の担当者のひらめきだった。

カキ養殖の展望を聞く〈前編〉 “殻付き”市場拡大 環境変化と効率化に対応 シーパジャパン・吉本剛宏社長

瀬戸内海で養殖カキが甚大な被害を受け、生鮮市場だけでなく加工メーカーや流通にも影響が及んでいる。こうした中、従来の養殖方法とは異なるシングルシード養殖法が注目されている。