飲料日本茶緑茶輸出が倍増 抹茶中心に海外需要が急伸 品質重視強まる
カナエ モノマテリアルパッケージ

緑茶輸出が倍増 抹茶中心に海外需要が急伸 品質重視強まる

 農林水産省が2月3日に発表した2025年1~12月の農林水産物・食品輸出額は対前年比1934億円増(12.8%増)の1兆7005億円だった。主要輸出先国・地域のすべてで前年プラスを記録し、13年連続で過去最高を更新した。

 中でも緑茶は増加率が高く前年比357億円増(98.2%増)の720億9400万円。うち輸出量の69%、輸出額の84%が抹茶を含む粉末状茶。健康志向や日本食への関心が高まり、ラテやスイーツなど食品原料となる抹茶を中心に米・欧・ASEAN向けなどで著しく増加。日本食品海外プロモーションセンター(JFOODO)によれば、対米輸出では重量当たりの単価が中国産緑茶の5倍と高く、「Uji/Kyoto(宇治/京都)ブランド」も浸透し高品質な抹茶として高値で取引されている。

 昨年4月に農水省が「茶業及びお茶の文化の振興に関する基本方針」を改定し、国内の生産拡大と輸出拡大を目指して抹茶原料の碾(てん)茶への転換を農家に促した影響も大きいという。健康志向の高まりで品質重視の傾向が強まり、抹茶=日本産との認知度も高まっているようだ。

緑茶輸出量・輸出額の推移
緑茶輸出量・輸出額の推移

関連記事

インタビュー特集

“お米の新たな発酵食品” 代替肉CoMeat®需要創出に挑む 跡部季子取締役

プロテインクライシスが叫ばれる昨今、キノコなど糸状菌から作られる代替肉(マイコプロテイン)が注目を集めている。2021年設立のアグロルーデンス(佐賀清崇社長)は、お米と麹で作った新たな発酵食品CoMeat®を展開。

Mizkan フルーティス刷新(後編) 「新・果実体験」を提供 リフレッシュしたい時に

Mizkan(以下ミツカン)は今春、食酢飲料「フルーティス」ブランドをリニューアルした。家庭用では業務用で人気の「シャインマスカット」「あまおう」「白桃」を、家庭用・業務用の双方で「ざくろ」を新発売した。

Mizkanフルーティス刷新(前編) 果実のおいしさが主役の新製法 マーケティング本部 田中菜々美氏に聞く

Mizkan(以下ミツカン)は今春、食酢飲料「フルーティス」ブランドをリニューアルした。

学生が育てるアーモンドの木 明日の社会へ価値循環 デルタインターナショナル×キャンポスブラザーズ

アーモンドの世界的産地である米カリフォルニア州でも、トップクラスの供給量を誇るキャンポスブラザーズ社。日本の販売総代理店を務めるデルタインターナショナルでは、学生の手でアーモンドの木を育てて商品化することを目指す玉川大学の...

原点は休憩中に見上げたキウイ 全国で食材発掘、生産者と企業つなぐ サッポロビールの地域創生事業

 明治9年(1876年)、北海道で新たな産業を興すべく設立された「開拓使麦酒醸造所」をルーツとするサッポロビール。創業150周年を迎える今も、その“開拓”の精神は息づく。ビール会社としての枠にとらわれない発想力を武器に、事業領域拡張の最前線で奮闘する人物に迫った。一次産業を担う各地の生産者と企業のバイヤーをつなぎ、農林水産物の需要創出をサポートするサッポロビールの地域創生事業。その原点は、外食企業のコンサルティングを手がける部署で九州の拠点に配属されていた、一人の担当者のひらめきだった。