9.7 C
Tokyo
4.9 C
Osaka
2025 / 12 / 03 水曜日
ログイン
English
その他SDGs途上国4万人超に給食支援 国連WFP協会 第15回エッセイコンテスト
2025台湾食品調達商談会 in Osaka by 台湾貿易センター

途上国4万人超に給食支援 国連WFP協会 第15回エッセイコンテスト

 国連WFP協会(安藤宏基会長)が主催する「WFPチャリティーエッセイコンテスト2025」の表彰式がこのほど都内のホテルで開催された。節目の15回目を迎えた今年は、応募総数2万1854通が集まった。1作品につき途上国の給食2人分に当たる60円を寄付し、4万3708人(131万1240円分)の子どもに給食を届ける。

 寄付は日清食品ホールディングス、三菱商事が協力。今年のテーマは「『すべての人に食べ物を』私ができること」。小学生から大人まで幅広い世代から食料の大切さや飢餓について考えたエッセイが集まり、新たに審査委員長を務めたジャーナリストの堀潤さん(後列右から3人目)らが入賞作品を選定した。特別審査員には国連WFP協会アンバサダーを務める広瀬アリスさん(同6人目)、マリウス葉さん(同4人目)、ふなっしー(同中央)が参加した。

 最優秀賞には関桃羽さん(栃木・宇都宮大学共同教育学部付属中2年)の「寄り添うかたち」を決定。フードバンクの食品配布会にボランティアで参加した際、同世代の女の子とのやり取りを通じ、支援は「助ける」よりも「寄り添う」こと、「誰かを引っぱる」ことではなく「隣で一緒に歩く」ことに気づいたエピソードを綴った。作品は表彰式の中で広瀬さんが朗読した。

 小学生部門賞は篠崎凛さん(神奈川・カリタス小6年)の「七つの幸せ」、中学生部門賞は伊藤桃子さん(東京・頒栄女子学院中3年)の「初めてのチャリティーワーク」、高校生部門賞は難波日菜子さん(兵庫・学校法人須磨学園須磨学園高2年)の「三度目のチキンカレー」、18歳以上部門賞(高校生除く)はADHIKARI KIRAN(アディカリ・キラン)さん(東京・学校法人ISI学園専門学校東京ビジネス外語カレッジ2年)の「一杯のごはんが世界を変える」などの各賞を選んだ。

 表彰式の中で、日清食品ホールディングスの松尾知直広報部長は「当コンテストには第1回目から協賛している。当社グループの創業者・安藤百福氏が残した言葉に『食足世平』(=食が足りてこそ世の中が平和になる)があり、コンテストのテーマとも非常に深いつながりを感じる。今回の受賞作品を読ませていただき、創業者がこの言葉に込めた想いや願いを改めて教えていただけた気がしている」と話した。

関連記事

インタビュー特集

日清オイリオ久野社長 価格改定の早期完遂目指す 家庭用、中長期視点で強化

日清オイリオグループの久野貴久社長は、喫緊の課題として価格改定の早期完遂と、ホームユース(家庭用油)の販売強化に取り組む方針を示した。

J-オイルミルズ春山社長 次元の異なるコスト環境 油脂、価格引き上げ急ぐ

J-オイルミルズの春山裕一郎社長執行役員CEOは、油脂のコスト環境が悪化する中で、「価格改定の浸透を急ぐ」方針をあらためて強調した。

新潟・葵酒造、2年目は自社栽培米で仕込む 「Domaine Aoi」始動 「日本酒になじみがない方にも」青木代表

「飲むことで幸せを感じられるような日本酒を提供していきたい」と話すのは葵酒造(新潟県長岡市)の青木里沙代表取締役。昨年冬、JR長岡駅からほど近い場所に位置する創業160年超の旧高橋酒造から事業を引き継ぎいだ。

カゴメ次期社長 奥谷晴信氏 国内、新たな成長軸を模索 国際、M&Aも視野に成長を

カゴメの次期社長(2026年1月1日付)に内定した奥谷晴信現取締役常務執行役員(一部既報)。アジア事業カンパニーやグローバルコンシューマー事業部、国際事業本部などキャリアの多くを国際事業に携わってきたが、21年以降は国内事業でも手腕を発揮。

ウーケ 花畑佳史社長 パックごはん、第4工場が来春本格稼働 国内外に新規拡大増やす

利便性と品質向上により、年々市場を拡大するパックごはん。最近はコメ価格高騰の影響や防災食への利用増加が相まって、需要はさらに伸びている。

〈持続可能性追求するアイルランドの食料生産〉シーフード編①大西洋の自然が育む恵み 海洋資源の保護に重点

〈持続可能性追求するアイルランドの食料生産〉シーフード編①大西洋の自然が育む恵み 海洋資源の保護に重点