トライアルホールディングスは11月7日、都市部に出店可能な小型店「TRIAL GO(トライアルGO)」を東京都内に初めてオープンした。その「西荻窪駅北店」は約50坪の店内に約1800SKUを展開。最大の強みは近隣の西友店舗で製造した出来立ての弁当や総菜を高頻度で届けていることだ。同社広報担当は「もっともこだわったのは食のおいしさ。カツ重、寿司、パンなど即食できる商品を充実させた。日常使いしていただきたい」とアピールした。
今回、東京では「富士見台駅北店」との2店舗がオープンし、福岡28店舗、山口1店舗とあわせてトータル31店舗となった。これまで福岡で実証を重ねてきたが、都内に大型店を有する西友との経営統合を経て、東京に「トライアルGO」を出店できる体制が整った。12月上旬には「中野中央店」「笹塚店」が開店予定。
西荻窪駅北店に入ってまず目に飛び込んでくるのは山積みされた弁当・総菜の充実ぶりだ。「ロースかつ重」318円(税別・以下同)、「特製のり弁当」348円、「名物にしたいメンチカツ1個」198円、「白いたっぷりたまごサンド」185円、「メンチカツサンド」328円のほか、おにぎりは120~130円台で多くの味をそろえた。

すぐ隣には寿司コーナーを展開。「ねぎとろ巻き」398円、「上にぎり8巻」698円、「まぐろ食べ比べ」398円が幾重にも並べられていた。
店内には小型のサイネージを複数台設置。おすすめ商品を紹介する。

同店の総菜・弁当は西友豊玉南店から、パン類は西友阿佐ヶ谷店、寿司は西友吉祥寺店から届く。
生鮮野菜、精肉などもそろえ、グロサリーの売り場では西友のプライベートプラド(PB)「みなさまのお墨付き」も豊富に販売するが、主力は圧倒的に総菜・弁当などの即食品となっている。「朝食・昼食・夕食の時間帯にあわせて品ぞろえを変化させる。お客様の反応を見ながら様々なニーズに応えていきたい」(広報担当)との考えだ。
トライアルならではのテクノロジーを活用した省人化・効率運営もポイント。会計はすべてセルフレジで、顔認証決済やリモート年齢確認も導入。棚の在庫状況はモニタリングシステム「Retail EYE」で遠隔から管理する。これらの取り組みにより、30人時で運営できるローコストオペレーションを実現した。


