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飲料系飲料伝えたいのは食物繊維の量が豆乳よりも非常に多い点 おから取り除かず大豆をそのまま粉末にした「スゴイダイズ」刷新 大塚食品

伝えたいのは食物繊維の量が豆乳よりも非常に多い点 おから取り除かず大豆をそのまま粉末にした「スゴイダイズ」刷新 大塚食品

 大塚食品は、大豆飲料「スゴイダイズ」を全面的に刷新して、食物繊維の量が一般的な豆乳よりも非常に多い点を前面に押し出して訴求していく。

 全パッケージを刷新するとともに旗艦商品などの商品名を改めて9月1日にリニューアル発売した。

 8月29日、発表会に臨んだ大塚食品の小林一志製品部部長は、自社内で実施したECでのクリエイティブテストの結果を受け「栄養素を記載すると注文率が高く、この栄養素をさらに分解してテストしたところ、食物繊維の記載で非常に注文率が高かったことから、大豆の特徴である食物繊維をしっかりと伝えていくべきというのが今回のリニューアルのポイント」と語る。

大塚食品の小林一志製品部部長
大塚食品の小林一志製品部部長

 豆乳は一般的に大豆からおからを取り除いた飲料であるのに対し、「スゴイダイズ」はおからを取り除かず大豆をそのまま粉末(大豆粉)にした飲料。これにより、大豆たんぱくや大豆イソフラボンが摂取できる豆乳の機能価値に加えて、豆乳にはほとんど含まれない食物繊維も摂れるのが「スゴイダイズ」の特徴。

 リニューアルでは、全ラインアップで“食物繊維たっぷり”を前面に表示することで栄養面での価値を鮮明にするとともに見た目の統一化を図った。

 全ラインアップの中で「無調整タイプ」を強化アイテムに定める。

 「豆乳市場が回復基調にあり、伸び率としては無調整豆乳が非常に高い。『スゴイダイズ』の2024年販売金額は豆乳市場を上回る前年比10%増で、中でも無調整タイプ2品は17%増と特に高く上昇した」点に勝算を見込む。

 リニューアル前の無調整タイプ2品は「オリジナル」(125ml)と「無調整タイプ」(950ml)。同2品は同じ無調整タイプで括られていたが、「オリジナル」のほうが食物繊維の量が多いなど性質が異なることから、今回、「オリジナル」を「無調整タイプ 特濃」(125ml)へと商品名を改めて「無調整タイプ」の200mlサイズを新発売した。

 200mlサイズの新発売については「『無調整タイプ』は料理に使われる方が増えてきていることが成長を後押ししている。健康志向の高まりにより、小容量サイズへのお問合せもいただいており、市場も拡大していることから、手軽に飲んでいただけるタイプを投入した」と説明する。「無調整タイプ」の大容量は950mlから1Lへと改めた。

 「ミルクのようにやさしいダイズ」(200ml・950ml)も「スゴイダイズ」ブランドの傘に入れて商品名を「ミルクのようにやさしいミルク味」(200ml・1L)に改めた。

 派生品や機能性表示食品を終売にしてアイテム数を絞り込み5品体制で再スタートする。「一般的な豆乳とは違って、人々の健康や情緒的な幸せにつながっていくような活動を展開していきたい」と意欲を示す。

 なお、各アイテムの大豆固形分(100g当たりの食物繊維)は以下の通り。
 「無調整タイプ 特濃」14%(2.6g)、「無調整タイプ」10%(2.2g)、「ミルクのようにやさしいミルク味」7%(2.0g)。

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