三輪そうめん 万博で来場者にアピール 経産省の支援活動に参画

奈良県三輪素麺工業協同組合と奈良県三輪素麺販売協議会は8月17日、大阪・関西万博の会場で三輪そうめんのPRとサンプリングを行った。

経済産業省近畿経済産業局が実施する、ハンズオン支援の地域ブランドに新たに三輪そうめんが加わったもので、既存12ブランドとともに関西の地域ブランドを伝える「守・破・離~関西の伝統工芸等の未来への飛翔~」イベントに参加した。

三輪そうめんブースではそうめんの生産風景を動画で流し、その特徴であるコシの強さとのどごしの良さを紹介するとともに、組合やメーカー各社が供出したそうめん240個を配布して、来場者の関心を集めた。

組合と販売協議会は産地ブランド化を進めるために、乾麺業界で最も早く「地理的表示(GI)保護制度」を取得。地方自治体や地元金融機関の支援を受けて、三輪そうめんの認知向上と消費拡大に努めている。最近では県内にある大学の協力のもと、品質保持や美味しさについて研究で科学的根拠を立証し、強みにつなげようと取り組んでいる。今回近畿経済産業局のハンズオン支援ブランドとして認定されたことにより、同局主催の支援イベントなどに参画して、市場開拓、地域の発展に努める。

「三輪そうめんは、一般的に知られている麺から尖った極細麺まで、他産地に比べて麺の種類が豊富。その魅力を深く広く世の中に広めるために、産官金(融)の力を借りながら、あるべき姿を求め、これまで以上に推し進めていきたい」(池田利一販売協議会会長)。