名糖産業 主軸ブランド強化育成 アルファベットチョコ55周年

今年創立80周年、主軸ブランド「アルファベットチョコレート」が発売55周年を迎える名糖産業。9月1日には社名を「meito」に変更し新生スタートを切る。カカオ豆高騰をはじめ諸コスト上昇で主力のチョコレートは厳しい展開が続くが、秋冬の本格商戦に向けて重点商品の強化や新規提案でカテゴリー活性を図る。(発売日は一部商品を除き9月1日、希望小売価格は税抜)

今期のチョコレートカテゴリー売上は4―6月で前年並みの推移。「アルファベットチョコレート」は、3月の価格改定の影響でレギュラーサイズ(123g、635円)がやや苦戦しているが、ワンサイズ上の「パーティーパック」(206g、680円)は定番導入を拡大。ブランド全体でも微減にとどめている。

「ナッツチョココレクションパーティーパック」
「ナッツチョココレクションパーティーパック」

秋冬商戦に向けては、パッケージデザインを変更。既存のスタイルを踏襲しつつ、「おいしさ こだわり」のキャッチコピーの配置を、蝶ネクタイをイメージするようにあしらった。

「原料のカカオが高騰する中でも、主力ブランドの『アルファベットチョコレート』はチョコレート規格を維持している。胸を張ってお客様にお届けしたいとの気持ちを表現した」(営業部)。

サイズ展開ではレギュラー、「パーティーパック」に加え、「ビッグパック」(284g、1070円)を新発売する。

「アルファベット」シリーズでは、「サクッとクレープ」と「たっぷり苺」を継続販売。また期間限定商品として「アルファベットチョコレート安納芋」(104g、635円)を8月4日に発売した。24年1月にグループ子会社となったおいもや(静岡県掛川市)が監修したもので、芋や栗など秋の味覚にスポットを当てた店頭企画を中心に採用獲得を狙う。

「ザクザクドームチョコレート」
「ザクザクドームチョコレート」

「アルファベットチョコレート」に続く第2の柱として育成を進めている「ナッツチョコレートコレクション」(106g、635円)では、パッケージリニューアルと合わせ「パーティーパック」(175g、680円)を投入する。

「ナッツチョコレートコレクション」は、5種類のナッツ(ピーナッツ、マカダミア、アーモンド、ヘーゼルナッツ、ココナッツクリスプ)のアソートスタイルが強み。今回、「NutS」のロゴを大きく配し、緑を基調としたパッケージカラーで店頭訴求力を高める。

このほか新商品では「ザクザクドームチョコレート」(117g、635円)を発売する。同商品は、食感の違う4種類の焼き菓子(コーンフレーク・ゴーフレット・クッキー・ワッフルコーン)を入れたクランチチョコレート。ザクザク食感がクセになる美味しさだ。